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天の光

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198637972
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

夫婦の愛は不変か? 賊に陵辱され行方不明になった妻を仏師はどこまでもおいかける。表現の高みを追求した仏師が見つけたのは?

柊清三郎は福岡藩の普請方の三男。十七歳で仏師の修行に入り、師匠の娘おゆきの婿に望まれた。しかし、仏性が見出せず、修行のため、三年間京に出る。戻ったとき、師匠は賊に殺され、妻は辱めを受け、行方不明に。妻のおゆきが豪商・伊藤小左衛門の世話になっていると判明し、お抱仏師に志願して、十一面観音菩薩像を彫った。しかし、抜け荷の咎で小左衛門が磔となり、おゆきも姫島に流罪になってしまう。清三郎はおゆきのため、姫島に渡ろうとして…。

【著者紹介】
1951年福岡県生まれ。西南学院大学文学部外国語学科フランス語専攻卒業。地方紙記者等を経て、2005年「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞を受賞。07年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞受賞。12年『蜩ノ記』で第146回直木賞受賞。敗者の立場から歴史をとらえた作品群が、感動を呼ぶ。近著に『陽炎の門』『月神』『さわらびの譜』『潮鳴り』『山桜記』『紫匂う』など多数。

内容説明

ひたむきに妻を求めてゆく道に仏の心が宿ってゆく。木に仏性を見出せなかった仏師が、自ら彫り上げた仏像に光を導くまで…。直木賞作家が描く感涙の夫婦愛。

著者等紹介

葉室麟[ハムロリン]
1951年北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業。地方紙記者などを経て、2005年『乾山晩愁』で第二九回歴史文学賞受賞。07年『銀漢の賦』で第一四回松本清張賞を受賞、12年、『蜩ノ記』で第一四六回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

それいゆ

59
艱難辛苦を乗り越えて、最後には読者が期待?する結末が待っているというお決まりのパターンですが、何が物足りないのでしょうか?話が短くて上っ面をなぞっているだけなので、深く感情移入できません。清三郎、おゆき、師匠の浄雲、兄弟弟子の玄達、京の師匠愚斎、おゆきを助ける小左衛門、その息子甚十郎、清三郎たちを助ける万四郎、流罪の僧侶日辰など物語を構成する重要な登場人物の描写があっさりしすぎています。今そこに存在する必然性、それぞれの苦悩が伝わってきません。清三郎を取り巻く人たちの心の底を表現してないからです。2014/07/14

Mumiu

57
道を極めるとは?愛するものを守ることとは?もがき続け、ついには辿り着いた男。・・・まあ、かっこいいけどそういう人と人生をともにするのはご遠慮したいf^_^;。時折みられる仏についての説明、わたしにはわかりやすくてありがたかったです。この人の物語は色恋なしの方が魅力的。2014/09/25

baba

34
仏師がいかに仏像に仏の心を入れられるか苦悩する。芸術家は作品にこだわり、精進しようと自分自身に我が儘になるが、初めに周囲に理解されずに自分を貫いたことが問題の始まり。師匠の浄雲が片方を得ようとすれば片方は離れると言った通りになる。女心を知ろうとせず全て自分を中心に行動するのが歯痒い。日辰様が強い心を導いてくれて一番印象に残る。2014/08/25

金吾

29
△いい話なのだとは思いますが、そもそもの清三郎は甘えが強く身勝手だと感じ、感情移入は出来ませんでした。ただ内面の変化が仏像に投射されていく部分は好きな場面です。2020/07/09

ちゃむほ

28
最後が少しだけ泣けました。歴史ものは苦手ですが葉室さんのはサクっと読めて好きです。途中仏関係あるのかな?って思いつつ読んでましたがなんとか結びついてよかったです。おゆきの一途さが健気というか可愛くていいです。なるほど、仏師は木の中にある仏を見てたわけではないのですね2014/06/21

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