内容説明
むかし、山の上のおしろに大おとこがすんでいて、ふもとの村の人たちと友だちになりたいとおもっていました。でも、わるいまほう使いのせいで、村人たちは大おとこをこわがって、家にかくれてしまうのでした。ところがある日、小さな女の子グエンドリンが、ぐうぜん、大おとこがこわくないことを知り…?世代を越えて愛されつづけている、アメリカのコールデコット賞受賞画家が贈る、心あたたまる幼年童話。小学校低・中学年~。
著者等紹介
スロボドキン,ルイス[スロボドキン,ルイス] [Slobodkin,Louis]
1903‐1975。ニューヨークの美術学校を卒業後、彫刻家として活躍。『たくさんのお月さま』(徳間書店)がコールデコット賞を受賞したのち、子どもの本に専心するようになり、自作の絵本・児童文学を多数残した
こみやゆう[コミヤユウ]
小宮由。1974年、東京に生まれる。大学卒業後、児童図書出版社に勤務。その後、留学をへて、子どもの本の翻訳・編集に携わる。東京・阿佐ヶ谷で、家庭文庫「このあの文庫」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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新地学@児童書病発動中
87
悪知恵の働く魔法使いのせいで、誤解されている大男のお話。アメリカナイズされた絵の雰囲気が良くて、40年代、50年代の古き良きアメリカを甦らせてくれる。プロットはよく考えられていて、小さな女子が大男の本当の姿に気づく場面は面白かった。スロボドキンの他の本も読んでみたい。2015/03/31
☆よいこ
63
児童書。幼年童話。山の上に住んでいる大男は時々村にやってくる。大男は優しくて寂しがり屋だけど、声が大きすぎるので村人は耳を塞いで、大男が何を話しているか聞き取れない。耳の遠い泥棒が魔法使いを自称し、大男の要求だと言って村から食料や家畜を巻き上げていた。ある日、枯れ井戸に落ちて、偶然に大男の言葉を聞くことができた少女の訴えで、自称魔法使いの悪事が露見する。▽めでたしめでたし2022/01/29
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
52
見た目で人を判断してはいけない。そして思い込みや噂でで動いてしまう事も失敗の元。自分の目で情報を得る大切さを改めて感じた。とても好みのお話だった。2021/09/09
たまきら
31
読み友さんの感想を読んで。勘違いされている大男が、ある日理解者を得て…。泣いた赤鬼のほっこりバージョンという感じ。パーティが楽しそうでした。紫のバラならぬパンジーいいなあ。2022/04/05
mntmt
20
心が和んだ〜。挿絵も多くて、楽しめる。原題:The Amiable Giant2016/04/06