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地獄で見る夢

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198633226
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

わが朽網探偵事務所の朝は、早い。最近、仕事も増えた。ここはVRNWS。死者が生前の記憶を仮想人格として保ち、電子的な夢を共有するフィールド―すなわち、死後の世界である。管理運営するウイップ社の「企業努力」により、この街は、少しずつ少しずつ、「現実」に近づいていく。ついこの間までは、コーヒーが冷めるようになったくらいだったが、最近では、傷害、窃盗、不法侵入―犯罪をおかすことも、可能となった。ちかぢか、殺人が可能になるとの噂も…。広大なVRNWSのなかでも、犯罪が可能なのは、昭和末期を模したこの街のみ。そしてこの街で探偵といえば、おれ一人。警察なんかあてにならない。今日も、依頼人がやって来た。

著者等紹介

森岡浩之[モリオカヒロユキ]
1962年生まれ。91年「夢の樹が接げたなら」でハヤカワ・SFコンテストに入選しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そのぼん

26
仮想現実の世界で繰り広げられるストーリーでした。少しハードボイルドっぽい感じも入りつつ、それでも無味無臭な感じのする作品でした。独特の世界観なので、慣れるのに苦労しました。2013/03/06

miroku

20
タイトルのわりにはグロさがない。電脳世界モノである必然性があるような、ないような・・・。ただ、この著者の場合は、こういうとらえどころの無さがひとうの魅力になっている。2015/05/25

りんご

9
死後の世界はバーチャル空間。ちょいと難しかったなあ。2019/07/01

金平糖

6
日経の書評欄で絶賛されていたので読んでみる。読了後、この書評家の甘言に何度踊らされたことかと反省。私とは趣味が合わない書評家の名前を記憶をしておく必要性を感じる。決して本書が面白くないわけではない。私が過度に期待してしまっただけ。設定は斬新。天国では退屈しそうだから行くなら地獄と言う人は必読。地獄の沙汰も金次第だから、先立つものが金で、地獄も世知辛い。難病患者の安楽死問題が取りざたされていたのにヒントを得られたのかな?ただ、収束の仕方がいただけず、作者もこの世界を持て余してしまったのかと邪推。2012/05/03

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

4
図書館**SF・第三巻**死者たちの生前の記憶をコンピューターで再現し、その仮想人格たちが暮らす電脳世界、、、人造の死後の世界。その世界で探偵を営む朽網に解決を依頼される現実世界からの歪み。死後も死者を苦しめる"それ"は、存在を望む死者への罰なのか?――え、えげつねぇ(褒め言葉)死後の世界【VRNWS】に存在する為には、運営会社に料金の支払いが必要であり、不払いになると存在を抹消される。まさに金=寿命。生存の為に金を稼ぐ、主人公たち。安楽死(不払い)は救いなのか?死者たちのララバイをテーマとした良書です!2013/04/14

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