大奥騒乱―伊賀者同心手控え

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  • サイズ B6判/ページ数 341p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198632458
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

十代将軍家治の治世。幕府には田沼意次が実質的な最高権力者として君臨していた。「専横をこのままにしておくわけにはいかぬ」反旗を翻した松平定信は、田沼失脚の糸口として大奥の取り込みを画策。しかし田沼と大奥の密接な関係を裂くには至らない。そこに風雲急を告げる事態が。田沼に反発する大奥上臈・滝川の部屋子・すわが懐妊したとの噂が殿中を駆け巡ったのだ。すわが世子を産めば田沼もろとも大奥女中の大半が放逐される。慌てた表使い大島は伊賀者・御厨一兵に真相解明を命じた。女たちの権力争いはやがて戦慄の展開に―。大奥の闇、忍の掟。疾走感溢れる筆致で描く人気作家の新境地。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とし

73
大奥騒乱「伊賀者同心手控え」 主人公御広敷伊賀者同心御厨一平とお庭番、田沼意次と松平定信、大奥女中達の権力抗争三つ巴の戦い面白いですね。2022/03/07

ちょるる

13
初めて手にする大奥物、、やはり大奥は怖い。女同士の確執が、政治抗争を生み、さらには、末端において伊賀者対お庭番の殺し合いを生むーでもその末端を1番興味深く読了。忍同士の大奥の天井裏での戦いは、息を呑むほど。隠密は敵地に忍び、色々探ってくる、そして生きて帰る。生きて帰った伊賀者の御厨一兵のその後が知りたくなった。2014/11/05

海猫

13
大奥の女の争い、権力闘争、忍び対忍びの対決などサービス満点の一品だがシリーズものでなく単発作品として考えると分量が物足りない。主人公の忍びが自己の保身を先に考えるセコさは趣向としては面白いのだが陰謀劇の中にいるとキャラの弱さを感じてしまう。忍びとして成長する様をもっと書き込んでほしかった。できれば単行本で著者による上下巻ぐらいある大作を読んでみたい。2011/10/23

さとみん

7
結局のところ、どんな立場でも人は何らかの縛りから自由にはなれないものなんだな。さらに色んな欲が加わってややこしいことに。でもこの話は一兵を中心に読むと、後味爽快な成長物語ともいえる。経験によって得られるものは、金銭より価値がある財産かもしれない。2012/02/04

わたしは元気

5
面白い。2022/03/03

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