内容説明
ネット販売からテレビ通販、ショップ、訪問販売…モノが売れない時代だからこそいたるところで「思考停止ビジネス」が溢れている。客に「比較」「分析」「変更」「断る」をさせないためのキラーワード、心理戦術、広告宣伝、仕掛けを完全詳解。
目次
第１章 客を思いのまま操る思考停止ビジネスの実態（私たちの周りにある「思考停止ビジネス」；思考停止という罠にはまった私 ほか）
第２章 思考停止ビジネスが利用する心理テクニック（弱い人たちをいかにもっと弱くするか；モノとコトによって異なる思考停止ビジネスのかたち ほか）
第３章 思考停止ビジネスに喜んでハマる人びと（「ほんとうの自分」を探したい；「自分が特別であるという思い込み」を利用する ほか）
第４章 これからの新しい思考停止ビジネスの形（つながりを追い求める現代人；つながるために商品を買う人たち ほか）
著者等紹介
坂口孝則［サカグチタカノリ］
１９７８年佐賀県生まれ。大阪大学経済学部卒。大学卒業後、メーカーの調達部門に配属され、調達・購買、原価企画を担当。現在は株式会社アジルアソシエイツにて調達・原価・コスト削減領域のコンサルティング、研修講師などに従事。大手製造業・小売業・調達コンサルティングファームをはじめとする３００社のメンバーが集まる調達・購買業界で日本最大の組織「購買ネットワーク会」幹事（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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えちぜんや よーた
75
思考停止ビジネス？客(自分)の立場から言わせてもらうと、1000冊くらい本を読んでたら、逆にクレーマーになりますよｗ こちとら10数年もそううつ病で体を徹底的に痛めつけてしまいましたのでね、恥も外聞もどっかにいっちゃいましたｗｗｗ。ちなみにそううつの苦痛から逃れるための3つのコツは、「1.現状を受け入れる」「2.自分の頭と体をトコトン使う」「3.専門家(医者)からの助言であっても最後に決めるのは己であることを悟る」。自分の場合、病が思考停止を捨てさせてくれましたが、みなさんはみなさんのやり方でどうぞ！2017/01/05
氷柱
4
921作目。12月28日から。こちらも営業についてのノウハウが記されている。随分乱暴なタイトルではあるが、営業をする際、営業を受ける際に役立つ知識が載っている。錯覚させること、させられることが全て悪だとは言えないが、損をしないような立ち回りをする為にはこのようなテクニックも時には必要になるだろう。心理学の作品と言っても過言ではない。一読の価値がある。2022/12/30
乱読家 護る会支持！
4
一見、悪徳ビジネスの手口を書いた本と思われるかもしれないが、書かれている心理的テクニックは、ビジネスに限らず、上司と部下の関係、友人関係、子育て、宗教などで、何でなく使われているものである。 言葉を変えれば、我々は互いに思考停止のテクニックを使い合っているとも言えるし、我々は思考停止したがっているとも言える。 「サピエンス全史」ではないが、現代社会を形作る政治、法律、会社、家庭なども「虚構」であり、「当たり前」という「催眠」をかけられた状況に我々がいると解釈することも出来る。2021/05/24
ふぇるけん
3
行動経済学や催眠などテクニックを商売に持ち込むとこうなるという事例を集めた本。悪徳商法だけでなく、衝動買いを煽った某芸能人の著書もこの括りに含めたところに勇気を感じた。2011/05/17
Q_P_
2
消費者の心理面から購入時の行動を解説しているが、途中からは消費者論？社会現象？社会学？の色合いが濃くなった様に思う。 現在は、商品やサービスを比較させないよう、分析させないよう、他の選択肢に気付かせないよう、購入をやめさせないように仕向ける商売があり、それに引っかかる人が居る。しかし、引っかかる方にもそうした方法で消費させられることを望む心理的な一面があるのではという内容。 身近なものから社会へとつながりを求めるあまり、自分の価値観よりも社会の意見を優先させる様になり、結果、思考しなくなる？ということか。2012/07/16
