越境

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越境

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  • サイズ B6判/ページ数 387p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198629199
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

ヤメ刑事と中国公安が狙った警察の隠し金。ピカレスクで痛快な、いぶし銀の犯罪。限りなくリアルな永瀬隼介の最高傑作。

著者等紹介

永瀬隼介[ナガセシュンスケ]
1960年鹿児島生まれ。国学院大学卒。「週刊新潮」記者を経てフリージャーナスリトに。祝康成名義で事件ノンフィクションを中心に活躍。2000年『サイレントボーダー』で小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きあら

17
一緒に住んでいた小梅華にお金を持ち逃げされた巣鴨てバーを営む菊村。彼女を追って向かった黒竜江省で公安警察の楊と出会う。彼女の追跡がいつの間にか暴力団、ハルピンマヒィア、警察を巻き込んでの大抗争へ繋がる。何故か主人公の菊村には全く共感出来ないが、常に淡々として超人的な楊にはカッコ好さすら感じてしまう。その楊がディズニーランドに行きたがったり、そこで買ったミッキーのトレーナーを着ている理由には思わず涙。しかし中国人というのは容赦ない〣( ºΔº )〣2020/01/09

まつじん

12
次々と場面と悪役が入れ替わり、はらはらドキドキのアクションシーンが過熱していきます。まさに力技の小説ですね。はじめはしょぼいオッサンの話かと思わせておいてからの展開が素敵です。2010/08/10

アンベラー

9
結構ハードボイルド? 菊村が海藍を追って中国にいき中国人とのつながりが生まれ事件に巻き込まれる 黒龍江残留孤児の問題がネックになっている?国民性の違いで凶暴に思う中国人しかしどこかそれ故に悲しい 菊村はうまく警察と取引できたのだろうか2023/04/04

たこやき

7
序盤から、どんどん物語が転がっていき、テンポ良く、だれることなく最後まで読み通すことができた。ただ、「正義のため」職を辞することになった主人公・菊村の流されやすさと、完璧過ぎる楊、したたかさばかりの海藍の組み合わせにちょっとイライラした。貧しさのために女性を「嫁」として売る寒村と、海外から「嫁」を買う日本の農村、その間のブローカー……など、社会問題的なものを取り扱いながら終盤は非現実的なところにいきついたのもちょっと違和感を覚えた。読ませる力は見事なれど、やや、乗り切れなかったな、という印象。2011/01/28

Nobu A

5
図書館本読了。永瀬隼介6作品目。元警察官で巣鴨のバーオーナー、菊村が付き合っていた中国人就労者の女性が金品と現金を持って失踪。彼女を捜しに中国へ。そこで会った通訳ガイドと中国公安警察官と奇妙な縁で大きな事件に巻き込まれていく。今までの読んだ作品とは趣向がかなり違う。主人公、元警官が昔の職場の隠し金を盗んだりと何でもあり。コミカルなやり取り。いつもの骨太のハードボイルドでもなく、中途半端。後半はそれなりに楽しめたが、今イチ。「臍下丹田に力を入れ」「三呼吸分の沈黙」「毫も変わらない」」等、よく出てくる表現。2018/03/14

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