出版社内容情報
いま世界が陥っている経済危機を説明できるのは「バランスシート不況」論しかない。
世界的な金融危機の中で「バランスシート不況」の提唱者として世界から注目を集めるリチャード・クーが、リーマン・ショック以降の世界経済の諸問題を分析。あわせて、元日銀調査統計局長の村山昇作と今回の危機をもたらした金融資本主義の根本問題を論じ、持続可能な経済のあり方を示す。
内容説明
世界的な金融危機のなかで「バランスシート不況」の提唱者として世界から注目を集めるリチャード・クーが、リーマン・ショック以降の世界経済の諸問題を分析。あわせて今回の危機をもたらした金融資本主義の根本問題を論じ、持続可能な経済のあり方を示す。
目次
第1部 世界が陥っているのはバランスシート不況(大恐慌を回避するために世界はいま何をすべきか;バランスシート不況克服は日本に学べ)
第2部 金融資本主義に未来はあるか(金融資本主義とバブル発生のメカニズム;当面の世界景気と金融資本主義の行方;需要不足が常態の世界で生き抜くには―企業経営のヒントと政策提言)
第3部 この危機は、経済を根底から見直す大チャンス(金融資本主義とバブルは切り離せない?;産業資本主義の行き詰まりが金融資本主義という怪物を生んだ;銀行が預金を集め過ぎるところからバブルが始まる;農業は過去のものか;金融資本主義はサステイナブルなシステムなのか;経営者は「一〇〇年に一度の津波」を免罪符にするな;いまこそポジティブ・シンキングで新しい発想を;土地よりも住宅の価値を見直すときにきた;日本にはまだニューフロンティアがたくさん残されている)
著者等紹介
クー,リチャード[クー,リチャード][Koo,Richard C.]
1954年、神戸市生まれ。76年カリフォルニア大学バークレー校卒業。ピアノ・メーカーに勤務した後、ジョンズ・ホプキンス大学大学院で経済学を専攻し、FRBのドクター・フェローを経て、博士課程修了。81年、米国の中央銀行であるニューヨーク連邦準備銀行に入行。国際調査部、外国局などでエコノミストとして活躍し、84年、野村総合研究所に入社。現在、研究創発センター主席研究員、チーフエコノミスト。98年から早稲田大学客員教授
村山昇作[ムラヤマショウサク]
帝國製薬株式会社代表取締役社長。1949年生まれ。72年同志社大学経済学部を卒業。同年、日本銀行入行。ニューヨーク事務所エコノミスト、高松支店支店長、調査統計局局長を歴任。その間、79年にカリフォルニア大学(UCLA)経済学修士。87年には東京大学の非常勤講師として計量経済学の教鞭をとる。日本銀行政策委員会審議役IT企画担当を務めた後、日銀を退行。2001年に帝國製薬株式会社常勤参与、2002年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AZALEA
streak
Kazuhiro Kurimoto
psi_x
orii_y