内容説明
本書は、資本主義を新たな地域に広め、資本主義を利用して、これまで慈善事業や政府援助に任せていた問題を解決できるかどうかを論じたものである。世界経済をリードする錚々たる顔ぶれが、資本主義の未来を考える。
目次
序 経済のリーダーたちが現代企業の課題に迫る（マイケル・キンズレー）
第１章 資本主義への新たなアプローチ（ビル・ゲイツ）（グローバル経済が生んだ凄まじい格差；貧しい人々のための“創造的資本主義”；途上国のニーズに合わせたビジネス ほか）
第２部 ゲイツとバフェット「創造的資本主義」を語る（ウォーレン・バフェット＆ビル・ゲイツ）（企業はビジネスの核となる価値観を持て；途上国にビジネスチャンを見出す；自社の利益に限定されない活動をする ほか）
第３部 経済の賢人たちが資本主義の未来を考える
著者等紹介
キンズレー，マイケル［キンズレー，マイケル］［Ｋｉｎｓｌｅｙ，Ｍｉｃｈａｅｌ］
経済ジャーナリスト。『ロサンジェルス・タイムズ』紙で論説委員、『エコノミスト』誌で米国担当エディターを務める。『タイム』誌、『ニューヨーカー』誌、『ワシントン・ポスト』紙に執筆
和泉裕子［イズミユウコ］
英国国立ロンドン大学卒
山田美明［ヤマダヨシアキ］
フランス語・英語翻訳家。東京外国語大学英米語学科中退（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おおたん
12
2009年の本。投資の参考用として。お二人のお話は少しで、ダボス会議でゲイツが提唱した「創造的資本主義＝評価」について、各著名人な意見が集約。2021年の今読むと、CSR.ESG.SDGsなどがテーマで、この時から進めていることが分かる。ファイザーと仲良かったことが分かりました^^;◆トリクルダウン理論◆裕福な人々のニーズに応じる方がインセンティブが高い◆アダムスミス「私たちがものを食べることができるのは、パン職人の博愛のおかげではなく、彼らがみずからの利益を追い求める気持ちを持っているためである」2021/09/23
まめタンク
5
2019年101冊目。ビルゲイツとバフェットの対談本かと思ったら本人たちが語るのは前半の少しの部分だけ。大半は、ビルゲイツとバフェットが提唱する「創造的資本主義」が機能するのか？という点に大学の教授や経済のプロが意見を述べるという内容です。この本が面白いのが、論客の大半がビルゲイツとバフェットの「創造的資本主義」についてボロクソに言っている事。マイクロソフトは暴利でお金を稼いだから社会貢献できるのだ！といった話は面白い。難易度は結構高めです。2019/03/22
星空の挑戦者
4
ゲイツやバフェット、さらに総勢３９人の学者、専門家が思い創造的資本主義（≒ポスト資本主義）について意見を述べている。企業は利潤だけを追及するのでなく慈善事業を行うなど社会の中でいろいろな役割を果たすべきである。それは政府が気付かないようなところに目を向け社会貢献するなど様々な方法論がある。資本主義を超えこれからの新しい企業の在り方が論議されている。ある意味「日本でいちばん大切にしたい会社」の発想に通じるものがある。2011/04/16
遠山太郎
3
1)現代の市場効率性はたいしたものなので甘い話ばかりではないが財団デケー。ゲイツ＋バフェットの寄付で600億ドル資産があるそうだ。◯アダム•スミス「人間がいかに利己的だと考えられていようとも、人間の本性には明らかに、ある原則が存在する。人間は他人の運命に関心を寄せ、他人の幸福を必要とするものだ、という原則である。たとえそれを目にする楽しみ以外に何も得るものがないとしても」◯バフェット 株主が事前に寄付先を指定することで、利益の一部を慈善活動へ寄付できる。(やってたけど抗議運動あって辞めた。)◯ゲイツ パー2013/08/21
Tomomi
1
ビル・ゲイツが提唱する「創造的資本主義」という考え方についていろいろな方面からあれやこれや意見を交わしたのを本にしたとのことでいろんな意見があって視点があって面白い。2023/05/18
