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無人地帯(ノーマンズランド)

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  • サイズ B6判/ページ数 426p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198626013
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

格差社会日本の象徴、崩壊する地域社会に、かつての同窓生たちが集まってくる。無人地帯と化したのは風景か?人の心か…?現代にコミットする作家の情念がきらめく!大自然に圧倒される邪悪な狂気。ウルフドッグが加えた残酷な制裁。

著者等紹介

永瀬隼介[ナガセシュンスケ]
1960年鹿児島生まれ。国学院大学卒。「週刊新潮」記者を経てフリージャーナリストに。祝康成名義で事件ノンフィクションを中心に活躍。2000年『サイレントボーダー』で小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

62
廃村になってしまった山奥の集落で、オオカミ犬と暮らす純平。かつて純平の同窓生だった市長秘書の敏郎や、利権に食らいつく元不良たち。純平の心を操った黒幕のサイコっぷりが気持ち悪かった。敏郎があの人といっしょになるのかと思ったけど、外れました。2017/01/03

きあら

13
衰退する地方都市。狼を甦らせる事で自然環境を復活させようとウルフプロジェクト。民間刑務所の誘致によって衰退を止めようとする利権に群がるハイエナ達。そしてその裏に潜む物とは✨ 地方都市の閉塞感や苦悩、その中での地域間格差や開拓の厳しさ等が描かれていて引き込まれた。最後が別の作風になってしまってとっ散らかってしまったのが残念。柴田哲孝さんのWOLFを思い出した。(こちらの方が先に出た本ですが)2019/10/21

Nobu A

6
出張に携えた図書館本読了。永瀬隼介13本目。廃校になった高校時代の同級生、過疎化が進む地方都市、絶滅したニホンオオカミ、過渡期にある建築業界等のテーマを上手に絡め纏めた1冊。中心人物、山奥にある廃村の集落で独りで暮らす純平と心理学大学教授の邦生と清河市に戻ってきた市役所職員、敏郎の3人の関係構築や心理描写が絶妙。ただ、物語が後半一気に加速し、「バトルロワイヤル」のようになったのは現実離れ。タガが外れた邦生だが、もう少し冷静に対処するのではと思った。地方都市によくある苦悩が浮き彫りになり、他は読み応え有り。2018/08/01

RIN

5
過疎化が進む地方都市の苦悩、と言えばよく言い過ぎか。地方が抱える焦りや閉鎖的な頑固さは、よそ者を拒み、土着の人間を縛る。それがまた閉鎖性を強め過疎化を加速する。故郷は遠きにありて想うもの。著者の描きたかった小説のテーマはよくわからなかったが、「田舎」の持つ息苦しさのようなものは十分に伝わった。2011/06/16

terukravitz

4
図書館本★★★★★2021/01/18

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