内容説明
石渡宗介、45歳。妻・由美子と小学生の一人娘・佳奈との三人暮らし。平凡ながら幸せだった家庭は一夜で崩壊した。留守番中の佳奈が行方不明になったのだ。4日後、娘は無残な死体で見つかった。全身に無数の噛み傷が残る異常な殺害状況だった…。平凡なサラリーマンが遭遇する悲劇。凄絶な復讐ロードノベル。
著者等紹介
ヒキタクニオ[ヒキタクニオ]
1961年、福岡県生まれ。イラストレイター、マルチメディアクリエイターとして活躍後、『凶気の桜』(新潮社)で小説デビュー。2006年、『遠くて浅い海』(文藝春秋)で第8回大藪春彦賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とも
2
この作家定番の現代日本風俗否定と暴力、そして権力への反抗。珍しく主役の思惑通り展開していってすっきりとした読後感。面白かったです。2016/06/29
Kenzo Tada
0
娘を失った男の復讐譚。 なのに悲壮感があまり描かれていないからか現実味に乏しい感じ・・・。2013/06/28
KingLouis2005
0
それぞれのキャラが個性的でいい!絵図男が特に好き。
まつじん
0
痛快オタク批判!&復讐劇…なんでしょうねぇ。 話の本筋は娘を惨殺された男が自分の手でその殺人犯に復讐する、その手口の面白さや破天荒さになるのでしょう。最後は穴を掘って東京拘置所まで侵入しますからね。で、その裏で日本の文化を批判していると言うわけです。実はオタク文化を批判しているのではなくもっと奥深いと見た。2008/03/11
teru1790
0
「復讐」がテーマの話にはどうしてもとびついてしまう。 で、読んでみたけど、いまひとつ。 拘置されている犯人を殺すために、穴掘って拘置所に侵入はないと思う。 2011/06/25