世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す

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  • サイズ B6判/ページ数 414p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198622541
  • NDC分類 333.6
  • Cコード C0033

出版社内容情報

ノーベル賞経済学者・スティグリッツ話題の最新作。
アメリカの横暴を告発し、グローバル化のあるべき姿を示す!
自由化と民営化を旗印にしたグローバル化は世界に格差社会を撒き散らした。一体それはなぜなのか?
アメリカのエゴに歪められたグローバル化のからくりを暴き、全ての人に利益をもたらす新システムを提言する!

◎早稲田大学教授・榊原英資氏絶賛!
「グローバリゼーションの現実を受け入れつつ、格差を縮小する。そんな第三の道を本書は模索し提示する」

内容説明

自由化と民営化を旗頭にしたグローバル化は、すべての国、すべての人に未會有の恩恵をもたらすはずだった。ところが今、われわれに訪れたのは、一握りの富める者のみがますます富んでいく、世界規模の格差社会だった。一体これはなぜなのか?ノーベル賞経済学者スティグリッツが、アメリカのエゴにゆがめられたグローバル化のからくりを暴き、すべての人々に利益をもたらす新システムを提言する。

目次

第1章 不公平なルールが生み出す「勝者」と「敗者」
第2章 発展の約束―ワシントン・コンセンサスの失敗から学ぶ
第3章 アメリカを利する不公正な貿易システム
第4章 知的財産権を強化するアメリカの利権集団
第5章 天然資源の収奪者たち
第6章 汚染大国アメリカと地球温暖化
第7章 多国籍企業の貪欲―グローバルな独占を阻止する
第8章 債務危機への道すじ―借りすぎか?貸しすぎか?
第9章 外貨準備システムの崩壊と「ドル大暴落」
第10章 民主的なグローバリズムの道

著者等紹介

スティグリッツ,ジョセフ・E.[スティグリッツ,ジョセフE.][Stiglitz,Joseph E.]
2001年「情報の経済学」を築き上げた貢献によりノーベル経済学賞受賞。1943年米国インディアナ州生まれ。エール大学はじめオックスフォード、ブリンストン、スタンフォード大学で教鞭をとる。1993年クリントン政権の大統領経済諮問委員会に参加、95年より委員長に就任し、アメリカの経済政策の運営にたずさわった。97年に辞任後、世界銀行の上級副総裁兼チーフエコノミストを2000年1月まで務める。行動する経済学者として、世界を巡りながら経済の現状を取材し、市場万能の考え方を強く批判。現行のグローバル化がもたらす様々な弊害に警鐘を鳴らす。2002年の著書『世界を不幸にしたグローバリズムの正体』(小社刊)は、世界38カ国で翻訳刊行され、世界的ベストセラーとなった。続いて2003年『人間が幸福になる経済とは何か』(小社刊)では、アメリカの狂騒の90年代を分析した。現在はコロンビア大学教授

楡井浩一[ニレイコウイチ]
1951年北海道大学卒業。英米のノンフィクション翻訳で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sekaisi

6
お金と金(ゴールド)がきちんとわけて訳されていました。2018/12/23

Nobu A

4
2006年初版。先日読了の前著(02年)が消化不足だったので読み進めるか迷った。叢書は理解と忘却の二律相反が悩ましいところ。結果的には是。米国やIMF主導のグローバル化批判に続いて、今回は処方箋提示。筆者の提案の一つ、世界紙幣導入も机上の理論の感が強い。つまるところ、グローバル化は経済面だけが突出し、環境保全や賄賂等を取り締る国際的監視機関の欠如。一番の難しさは国際政治。絶対的中立は不可能。利益を追求する自由市場経済で平衡を求めるのは至難。しかし、2年後のリーマン・ショックを予測していた先見の明には驚き。2020/07/01

takao

2
グローバリゼーションの弊害と対策について経済学的にわかりやすい説明。2018/05/04

Haruko

2
英国のEU離脱を理解したいと手に取った。邦題からグローバリズム=悪という先入観をもってしまったが著者はグローバリズムの果実を資本家だけが享受し、多くの人には弊害をもたらした根源は何なのか、何を正すべきなのか、経済学と行政府の回転ドアを回し続けた経験と知識から提唱する。世界紙幣は、ユーロの現状を知る今では蛇足であったか。

platoon

2
フラット化する世界の後に読む。前者は希望を読者に提示するがこの本は動機の元に行動する組織は正義と無縁であることをたくさんの例をあげて提示する。動機は不正に向くことをためらわない。グローバリズム=組織の巨大化でもあるので、被害も拡大する。しかしこのタイトルはひどい、編集者・出版社はステグリッツ先生に謝るべき。2011/12/08

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