内容説明
ぼくはピンク。おとなになって、海にくだったけれど、子孫を残すために、こいびとのパールをつれて、生まれ故郷の川にもどってきた。けれど、あたりのようすはすっかりかわり、水はよごれ、その上、ダムができて、このままじゃ、上流までたどりつけない…。山奥の清流で生まれたヤマメ、ピンクの運命は…!『ヤマメのピンク三部作』の完結編!ブラチスラバ国際絵本原画展金牌受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ochatomo
14
【再読】 「夏のねこ」にはさまれていた“子どもの本だより”を読み再読 「ピンクのいる山」で4部作となったが、この本だけが食物連鎖の話ではなく産卵を描き、より感動的な奇跡2019/07/22
星落秋風五丈原
12
春に山奥で生まれたヤマメのピンクは海に下り、恋人のパ−ルを連れて川に戻ってきた。ところが川にはダムの壁ができていて。自然をテーマにそこに生きるものの環境に思いをはせたピンクシリーズの完結編。1990/07/06
おはなし会 芽ぶっく
11
ヤマメのピンク三部作の完結編。大人になって恋人パールと共に、産卵のため故郷の川に戻ってきたピンク。けれど自分が知る懐かしい川ではなくなっていて…。無事上流に辿りつくことはできるのでしょうか?2022/06/08
もっしゅるーむ
10
息子と感動を共有。冒頭から、すっかり大人になったピンクの姿に一緒に歓声を上げた。このシリーズに出会い、息子とこのような時間を過ごせたことがとても嬉しい。ヤマメのピンク…あれ?サケ?サクラマス?となったが、サケ目サケ科に属するサクラマスのうち、河に残ればヤマメ(姿はそのまま)、海に降ればサクラマス(姿が変わる)となるらしい。息子は途中「わかった!滝登りするんでしょ!」と。テレビで見たと言っていた。前書きに「ダムができて〜」など書いてあったが、ひとまず補足説明はなし。【息子5歳11ヶ月】2019/12/15
ヒラP@ehon.gohon
10
サクラマスのピンクとパールの命がけのかわのぼり。上空からの俯瞰、水中の世界、横からのコマ送り描写、とても工夫されていて面白いと思います。2017/07/16