ユダヤ人の歴史〈下巻〉

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ユダヤ人の歴史〈下巻〉

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  • サイズ B6判/ページ数 468,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198610692
  • NDC分類 316.88
  • Cコード C0039

内容説明

実業家ロスチャイルド、詩人ハイネ、哲学者スピノザ、精神分析学者フロイト―近代史に次々と登場し活躍する天才ユダヤ人たち。しかし、人類史に偉大な貢献をした民族を待っていたのは、ヒトラーによるホロコーストだった。ユダヤ人はその悲惨な事件から多くを学び、それはやがてユダヤ国家建設の力強い原動力となる―。

目次

第5部 近代化の嵐(「ユダヤ人問題」解決の試みとしての洗礼;ロスチャイルド家の生き方;親ユダヤ的な英国社会 ほか)
第6部 ホロコースト―民族絶滅の危機(第一次世界大戦とユダヤ人;ヴァイツマンと英国の政治指導者たち;ロスチャイルドとバルフォア宣言 ほか)
第7部 新生イスラエル(ホロコーストに見る神の摂理;英国とシオニスト国家;ベギンとユダヤ人のテロ行為 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

8
この巻は近世、各地でよそ者として存在しながら、その固有性を維持したまま同化を望み、しかし優秀な実績を残せば残すほど拒絶される。また別の流れでユダヤ人であることを否定するユダヤ人(ハイネ、フロイトなど)が文化面で現代まで続く発展を生み出すが、それもやはり中傷の糸口を与えたに過ぎない。拒絶感は歴史的なもので、民族が固有の国家を持つという理想の時代になってもユダヤ人には遠い。だがナチスのホロコーストによって民族的な危機を経験することで受難に積極的な対応をするため国家を設立する。しかしそれが新たな火種を生み――2013/09/03

つちのこ

3
ユダヤ人の長い迫害の歴史の中で、ドイツの国家的犯罪である最終的解決とされたホロコーストは、民族の危機が頂点に達した大事件である。ナチス(ヒトラー)がなぜそこまでユダヤ人を憎んだのかは、ユダヤ人に受け継がれた能力を恐れたことに由来するようだ。国を持たない流浪の民として生きていくには、グローバル視点での商才、学才を身に着けることや資産を蓄えることが、身の安全を担保する手段であったという。下巻で解説された新生イスラエル建国の章は感動的でもあるが、反面、新たな苦難との歴史の始まりとなったのは何とも皮肉である。2000/01/30

ルナティック

3
便宜上この日付で。それでも受け入れられない苦悩、自負等々・・・2つの大戦の狭間の期間は、迫害の歴史が、一気に噴出したような気がする・・・それがナチスに繋がるのか?まぁ、あまりホロコーストにはページを割いていないようだが、それで良いと思う。これからは、迫害を行った側からの文献と照らし合わせるのも、勉強になるかと。とにかく!分厚い(笑)興味と根性がないと、読めないかも?2015/09/08

Hiro

2
ぶ厚さと、ホロコーストとか正視に耐えないのをぐっと堪えて漸く読了。ユダヤ人の正当性を前面に押し出す記述は割引くとして、優秀であるが故に嫉妬と妬みを買い、キリスト教の親戚筋への近親憎悪が加わり、欧州社会から言語を絶する迫害を受けてきた民族の姿が描かれます。この優秀さの由来が天賦のもの、とかではなく、物事を突き詰めて考え求める思想の習慣と、子どもに最高の教育を投じ続けたこと、社会の弱い立場にあって、生存に最大限の努力が2千年も求め続けられた蓄積であることが理解できて、よく腹に落ちました。2018/03/14

柿の種

0
昔読んだ本です、整理のため登録しています。2024/04/24

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