内容説明
本書で著者が追求する秘密の問題―偉大な問題はすべて答えがわかっていまったのか?探求する価値のある知の問題はすべて知られてしまったのか?はたして「終焉」を意味する「万物の最終理論」はあるのか?偉大な発見の時代は終わりを告げたのか?こんにちの科学は単なるパズル解きと化し、既存の理論の細部を埋めるだけなのか?著者は、このような問題や他のデリケートな問題に対して、驚くほど率直な答えを引き出す。科学の現実を文芸批評の方法論で一刀両断。
目次
序章 答えを求めて
第1章 進歩の終焉
第2章 哲学の終焉
第3章 物理学の終焉
第4章 宇宙論の終焉
第5章 進化論生物学の終焉
第6章 社会科学の終焉
第7章 神経科学の終焉
第8章 カオプレクシティの終焉
第9章 リミトロジーの終焉
第10章 科学的神学、または機械科学の終焉
終章 神の恐れ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
isao_key
8
刺激的なタイトル。現代を代表する科学者たちとの対話と通して科学者の素顔・実態に迫ろうとする。よくこれだけ多くの科学者たちとコンタクトを取って取材したと思う。筆者は著名なサイエンス・ライターであるが、広範囲にまたがる専門的な第一級の様々な内容について理解し、咀嚼した上でインタビューができるだけでもたいしたものだ。本書を読むとそれをひょうひょうとこなしているように感じる。自身もかなり科学の力量がある。一般人であるわれわれにとっては、基本となる科学の前提条件を理解していなければ充分には読みこなせないのが辛い。2014/03/18
ひろただでござる
1
大統一理論が完成したとしても人類が初めて月面に立った時のような驚きと興奮に世界が包まれることはないだろう。今や科学は人類(私)にとって役立つ(影響がある)かどうかでランク付けされる分野(存在)になってしまっている。2017/12/09
shiaruvy
0
コメント予定
takao
0
素粒子など巨大科学は金がかかるからな。2018/10/04