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内容説明
コンピュータ侵入に続く一連の脅迫電話と、個人的なファイルをインターネット上で故意にばらまかれたことに憤りを覚えた下村努は、謎の侵入者の正体を明かそうと立ち上がる。自分がもつ専門知識とハイテクの武器だけが唯一の頼りだ。次第にわかってきたのは、この敵の正体が邪悪なハッカーだということだった。下村は仲間たちとともに、巧みにソフトを利用し、ついに史上最強のハッカー、ケビン・ミトニックたちのオンライン会話の傍受に成功した。
目次
回線の向こうの犯罪者
ハッカーの残したプログラム
侵入者監視システム
サイバー・アンダーグラウンド
ケビン・ミトニック
射程距離に入った侵入者
静かに、闇にまぎれて
追い込まれた標的
裁かれる侵入者
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
厩火事
5
作者のお父さんの本(ノーベル賞学者の下村 脩さん)を昔読んだ時にチラッと出てきて、気になっていました。最近パソコンに興味を持ち、そっち系の本を漁っていると本書にたどり着きました。翻訳がいいのかスラスラ読めます。パソコンの知識はなくても大丈夫。おすすめです。2019/07/12
roughfractus02
2
ミトニックの沖電気への侵入の際、自分のPCのファイルに不正アクセスされた下村は逆に囮を作ってハッカーを誘い込み、サイバー空間でのやり取りを始める。一方、本書はミトニックがサイバー空間外で行なう「社会工学」(ソーシャルエンジニアリング)的ハッキング技術の巧みさも強調する。「盗みたい相手の声色で秘書に、パスワードを忘れたから読み上げてくれないか、と頼むこと」の確実性を語る男は、システムの脆弱性が人間自身にあることを知り尽くしているのだ。ハッカー側から同事件を扱うリットマンの著書と同時期の発行というのも面白い。2018/07/03
ぺしみち
0
ジュリアがめんどくさい2015/08/27
hicky
0
ノーベル賞受賞者のご子息であられる下村努さんの著書ということでよんでみた。今となっては古典的な時代のはなしであるが、天才ハッカーを追いつめていく自由な日系アメリカ人研究者の話である。2013/07/28
行進していい?とーちゃん♪
0
ソーシャルエンジニアリングという言葉が、まだ日本に無かった頃の訳語が、「社会工学」でした。新しいようだけど、古い言葉だと再認識。2012/07/11