内容説明
フォトライターの沢原はカメラを手に街を彷徨っていた。心を揺さぶられるような、撮りたいものが見つからないのだ。感性が鈍ったのか、それとも才能が枯れてしまったのか。理由のない怒りを抱える沢原の歩みがふと止まった。鏡越しに対峙した男。その目は暗く沈んでいた。“こいつだ”。そのとき、男の背後から現れた女性に沢原は息を呑んだ…(表題作)。鮫島、佐久間公、ジョーカー…ベストセラー作家・大沢在昌の人気キャラクターが勢揃い。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫 綺
50
文庫本にて読了。鮫島、佐久間公、ジョーカーなどの人気キャラが続々登場!もっと読みたいもっと読みたい、とハードに思わせる12編の傑作ハードボイルド短編集。2023/04/04
Dai(ダイ)
10
大沢在昌は長編が良いということだな。2021/02/23
まうす
8
前半の短編は、いまひとつ好みにあわなかった。2012/06/17
ふっちゃん、男性60歳代(乱読書歴50年)→70歳になった。
2
短編集だけど、大沢さんの色んなシリーズ物の中の主人公が、それぞれの話しの中に出てくる作品。短編だから、内容は深くは出来ないが、それでも内容が良く、又脇役にいい描写があり、大いに楽しませて貰った。2019/06/02
ohion
2
発表済の短編をまとめた1冊。私は読んだことのない話ばかりでした。読みなれた「新宿鮫」とは違った文体に感じるものもあり、新鮮でした。2011/07/19