内容説明
二〇四八年、東京。「B・D・T」と呼ばれるスラムと化した大都会は「新東京」として再生を果たす。その背後には「ネットワーク」という巨大テレビ機構の存在があった。番組を通じた連続予告殺人が起こり、報道番組は高視聴率を誇る。恋人を失い、小笠原にひとり住んでいた私立探偵のヨヨギ・ケンは、友人からの電話で再び都会に戻ってきた。原子力発電による電力供給で新東京を支配する人工島「ムービー・アイランド」。日本版ハリウッドともいえる映画の都に潜入するケンを待ち受けるものは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タナー
11
「B.D.T.」を読んだのは随分昔だ。続編が出てることは知っていたが、この作品は読んだかどうか覚えていない。読み終えてみて思ったのだが、近未来を舞台にしていることの意味が理解できない。この作品で大沢氏は何を訴えたかったのか?そこそこ長い割には内容が薄すぎる。無理やり話を難しくしてしまってるような……。 大沢氏には昔のようにシンプルでストレートで、わかり易いハードボイルドを描いて欲しいと願う今日この頃であります。2018/02/20
無添
5
原子力発電、日本版ハリウッドと呼べる人工島での仕事の依頼を受けるヨヨギ・ケン2018/11/01
りちゃ
3
読んでいてもしや・・・と思ったら、やはり『B.D.T.掟の街』という前作があったんだ。どうりで、違和感があったわけだ。前作は読んでいないのだが、どうも、この近未来という設定に入り込めなかった。ストーリーは嫌いではないのだが・・・2014/12/17
ペルーサ
2
いまいちですね。あまり大沢作品に未来物やSFっぽいのは期待したくないです。やはりこの人はリアリズムでいってほしいな。2013/09/14
LOVE_EARTH
2
3.3 緊迫感なく、近未来設定もあまい。安っぽく仕上がっている。残念。2011/10/12