内容説明
うだつのあがらない、サラリーマン河内はひょんなことから宝くじで三億を当てる!妻の文江に思い切って切り出したら、途端に態度が変わり感嘆の声を上げて抱きついてきた。態度が変わったのは周囲の人間も同じ、どこで聞き及んだのか娘の彼氏からも猫なで声でお金を貸して欲しいという電話が…。だが、河内の三億を狙う人間はそれだけではなかった!非情な詐欺師集団が動き出したのだった。
著者等紹介
新堂冬樹[シンドウフユキ]
大阪生まれ。『血塗られた神話』(講談社刊)で第七回メフィスト賞を受賞してデビュー。都内でコンサルタントとイベント会社を経営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんぶん
1
ドタバタ、妄想劇、ゲスなエンタメ。 だけど俺には似合ってるかも。2019/12/29
たくや
1
面白かったです。特に当選のシーンは秀逸でした。2012/10/13
ちぬ
0
スピード感が良かった。が途中から結論がわかったのは残念だった2015/07/18
kurousagi
0
面白かったけどお勧めはしない…。この題材なら当選者がどうやってハゲタカの群れから守るかが興味なのだけど、当選者が阿呆(原文)過ぎて感情移入できないのがちょっと。2014/12/21
DK
0
底なしに阿呆な中年サラリーマンが当てた三億を狙って天才詐欺師が仕掛けた計画は面白いように進んでいくが、ある思惑から三億を護る一団が現れてからは当事者を置いておいて騙し騙されの怒涛の展開を迎える。裏の構図事態は読み易いのだが、スピーディな展開とヴァラエティ豊かな騙し合い、ぶっ飛んだ登場人物で時に呆れ、時に笑い、時に興奮して、一気呵成に読める。(新堂冬樹にしては)エログロ成分も少な目で、(お上品な人除く)万人が楽しめるエンターテイメント作品。2010/09/10