内容説明
昭和１２年、念願の商工省に入った佐橋滋は、わずか８カ月後、兵役にとられる。４年後召集解除になった彼を待っていたのは、戦時下の厳しい消費者統制問題だった。戦後、経済復興の一翼をになう通産官僚として新たな苦闘の日々が続く。３０年にわたる役人生活を通じて、常に不覊奔放、何ものにもとらわれない真率な言動を貫き通した異色官僚が自ら語る激動の半生記。
目次
わんぱく小僧出現
豆巡中学生
皆勤賞の白線帽
“優”取り作戦
風流兵隊
“ひら”事務官
初代の労組委員長
紙も綿も統制撤廃
悠々たり仙台通産局
切羽に突入す
型破り人事
競輪から鉄鋼・機械までの重工業局
特振法精神は死なず
特許庁長官時代
“佐橋大臣・三木次官”
