内容説明
その生涯は、戦いにつぐ戦いの連続だった。数々の戦術革命を行い、既成宗教の権威を否定し、天守閣と石垣の城を創出し、また桃山文化を代表する茶の湯や南蛮風を珍重した。しかも、十万近い老若男女を殺戮して、史上第一と言ってよい殺人者でもあった。彼こそは不世出の、魔神のごとき存在だった。乱世を駆け抜けた麒麟児・信長の生涯とその時代をたどる歴史紀行書下し。
目次
序章 戦国時代―近世への胎動
第1章 大うつけとより外に申さず候―群雄割拠と信長の誕生
第2章 人間50年、下天のうちをくらぶれば―樋狭間の戦い
第3章 天下布武―信長包囲網と殺戮戦
第4章 高ころびにあおのけにころび―安土築城と本能寺の変