内容説明
鎌倉幕府を倒して誕生した建武政権だったが、公家に偏る政事の混迷は、武士との確執を生んだ。後醍醐天皇方には新田義貞、楠木正成、名和長年の諸将。一方で武士層の不満を一手に担い、着々と勢力を伸ばす足利尊氏。風雲の人護良親王を加えて、世情は騒然とした。新興する者と滅びゆく者、戦乱に明け暮れる時流の渦中で、絢爛の合戦絵巻を彩った英雄たちを偲ぶ歴史紀行書下し。
目次
序章 尊治親王の即位
第1章 後醍醐天皇の密謀と挫折
第2章 各地に蜂起する武将たち
第3章 六波羅探題の滅亡
第4章 幕府陥落、新たな抗争
第5章 「太平記」ゆかりの地