内容説明
CM業界を舞台に自動車メーカーの宣伝室長と広告代理店の担当者、TV関係者と女性達をめぐる二件の殺人事件。現場はマンションの一室とエレベーター。しかも狭い箱のエレベーターの中で凶器として発見されたのは長い槍だった(第一話「殺人もあるでよ」)。ふだん、何気なく使用している空間―別荘、書斎、寝室、トイレ、モーテル、廃屋―を使い、巧みなトリックを駆使した推理短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kanamori
0
☆☆☆2010/10/10
MIRACLE
0
事件発生の現場に趣向を凝らした推理短編集(7作品を収録)。エレベーター・別荘・書斎・トイレ・岬・モーテル・廃屋での事件を描いている。「悪霊の家」での廃屋の雰囲気が事件と融合していて、一番の成功作だ、といえる。また、書斎を舞台にした「禁断の時」の、人間関係の設定が短編には不釣り合いなくらい、凝っている。別荘を舞台にした「夏の終わり」の結末もよい。一方、解説者の脱線ぶりに、興ざめした。2013/06/24
こうてん
0
古いし、つっこみたい部分も多いがわりと面白かった。日常のなかにあるミステリーを描きたかったんだろうけど、そんなんでもない・・・・・・。結構非日常。でも、自分にはよくわからないけど、世の中で「不倫」って日常的なの?2012/08/15