内容説明
蒙古襲来、倭寇、秀吉による朝鮮出兵…。海を通じて外国との歴史を重ねてきた日本。徳川幕府の鎖国令によって海外との交渉を閉ざしたが、国内では商業の広域化に伴い沿岸航路が発展した。そして、ついに門戸開放を求める黒船の来航により日本は一挙に近代へ。そして大洋航海時代を迎えることとなった。武家政権の時代から近代国家の成立まで、海を舞台に日本を支えた人々の営みと歴史を綴る。歴史長篇完結。
感想・レビュー
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TheWho
9
下巻は、義経逃避行伝説から承久の乱後の島流し、そして蒙古襲来迄の鎌倉時代に始まり、太平記の室町期からの倭寇と遣明船、南蛮貿易と切支丹渡来から秀吉朝鮮出兵の文録の役、江戸期の三浦按針や支倉常の遣欧使節団、鎖国期の商人達やジョン万次郎らの漂流者達、そして幕末期の勝海舟や坂本龍馬、榎本武揚、東郷平八郎らの海に関わった人物達の軌跡と事蹟を辿る事で、海から見た日本史を坦々にかつ一気に駆け抜ける視点を変えた日本通史です。2017/05/09
