内容説明
そこは、クヌギやコナラが生えている雑木林です。スギの大木も見られます。すぐ近くには堀口天満天神社があり、トトロがそっと顔をだしてくれそうな、そんな気がするところです。狭山丘陵ナショナルトラスト運動の600日。
目次
忘れられない言葉〈はじめにかえて〉
手紙の中のたくさんの想い
「トトロの森」に向かって
緑のアンテナ、狭山丘陵
「トトロのふるさと基金」の委員たち
取材しながら学んだこと(雑木林;ナショナルトラスト)
自分でやれる「地球の喜ぶこと」〈結びにかえて〉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
makimakimasa
7
春から一時居住中の地域の図書館・郷土コーナーで発見。狭山丘陵に点々と存在する「トトロの森」(基金HPによると現状1~52号)、これは寄付金で雑木林を購入し、開発の防波堤として自然を残す市民ボランティアである。映画の舞台となった当地に住む宮崎駿は、著名な賛同者を当てにせず地域密着でと助言し、無色透明なナショナルトラスト運動として継続中。基金発足時の記者会見や反響、慎重な土地交渉、1号地仮契約時の感動、肩書き無きメンバー達の雑木林的多様性、柔軟さ、運動へのスタンスを語る生の声―貴重なノウハウが詰まっている。2020/08/18
草衣
2
映画「となりのトトロ」の舞台となった狭山丘陵を、押し寄せる開発の波から守ろうとトトロのふるさと基金は生まれた――。基金のメンバーの努力や苦労が詳しく書かれていて、自然を守ろうとする活動がいかに大変で、けれど遣り甲斐があるかを教えてくれました。今度、基金の成果を見るために狭山丘陵を訪ねてみたいと思います。2011/12/04