内容説明
この本は、ニセ学生のニセ学生によるニセ学生のための実用書である。ニセ学生、つまり学籍が無いのにあつかましくも大学に赴き、入室チェックがないのを幸いに講義を盗聴しにゆく物好きたちのことだ。この本は、ニセ学生もしくはニセ学生になってみたい人のためにデータを提供し、またそのほかの人たちをニセ学生というささやかな冒険、快楽もしくは悪徳に誘うために仕掛けられた。
目次
第1部 啓明篇―みえない大学をもとめて(ニセ学生事始め、もしくは独学者の誕生;教場のトリックスター、もしくはニセ学生という事態;大学は何の役に立ってきたか?もしくは“悦ばしき知恵”を遠く離れて;教養風化の時代に、もしくは一般教養の惨憺たる現実;みえない大学建設計画、もしくは大学の将来)
第2部 実践篇―知のユーザーズ・マニュアル(近代批判の素敵な面々―現代思想1;闘争する自尊人の果てに―現代思想2・西洋哲学;悪ガキたちのメディア・ジャングル―現代思想3・メディア論;揺らぐリアリズム;科学篇―科学史・科学哲学・技術論;電脳エリートの挑戦状―認知科学・論理学;揺らぐ幻想篇―幻想文学・神秘学;「物語」をめぐる冒険―文芸評論・外国文学;何でも読んでやろう―テキスト論・都市論;世紀末異人伝説―異人論・ノマド論;誰か故郷を想わざる―土着回帰論・コミューン論;超越するバカ、拝むバカ―宗教哲学・宗教社会学;もう幾つ寝ると大恐慌―経済学・経営論;政治シアター満員御礼―政治学・国際関係論;海のあなたの空遠く―西洋史・文化人類学;失われた等身大をもとめて―民俗学・考現学;入禁贋学生修羅場―家政学・医学・軍事学)
感想・レビュー
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a_arata13
Licht
tkm66