感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シルク
10
「さて、執政内閣によるシュタンツへのペスタロッチの派遣は、宣撫工作という政治的見地からみれば、明らかに失敗に終わったといってよい。住民の政府に対する憎悪は、ペスタロッチの仕事によっていっそう激しく燃え上がりこそすれ、けっして鎮静に帰することはなかったからである。ペスタロッチを心から愛し、信じたのは、彼をとりまく数十名の子どもたちだけであった。」(p.46)……かつて、ひどく心優しいけれど、たちつてとてつもなく不器用な初老の男がおった。男の名前はヨハン・ハインリヒ・ペスタロッチ……彼の教育手法を読むてな本。2019/04/09
シルク
9
ああ。感想書いてなかったか。好きな本で、本棚にずっと入ってる。ペスタロッチの『ゲルトルード教育法』は1度読んだは読んだが、訳が古いのとわたくしの理解力が及ばなかったのとで、「???」という1冊だった。「ペスタロッチの主著っていやあ、これらしいんだけど、何言ってるんだか意味不明だの~(;´Д`)」と思っていたところに、この1冊は効いた。「既に出ている翻訳は分かりにくいけ、必要に応じて自分が訳をして示す」と著者は言っているが、「え? 同じ本訳してる?」と、言う位、訳が分かりやすいのだ。詳しい感想は再読の方で。2014/12/03