文春文庫<br> 夢見る帝国図書館

個数:
電子版価格
¥880
  • 電書あり

文春文庫
夢見る帝国図書館

  • 提携先に21冊在庫がございます。(2024年05月16日 22時41分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 464p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167918729
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

偶然出会ったわたしに、喜和子さんは「上野の図書館が主人公の小説を書いて」と頼むのだが……。ユーモアと愛しさあふれる歴史物語。

内容説明

上野公園のベンチで出会った喜和子さんが、作家のわたしに「図書館が主人公の小説」を書いて、と持ち掛けてきた。二人の穏やかな交流が始まり、やがて喜和子さんは終戦直後の上野での記憶を語るのだが…。日本初の国立図書館の物語と、戦後を生きた女性の物語が共鳴しながら紡がれる、紫式部文学賞受賞作。

著者等紹介

中島京子[ナカジマキョウコ]
1964年生まれ。作家。2003年田山花袋『蒲団』を下敷きにした書き下ろし小説『FUTON』でデビュー、野間文芸新人賞候補となる。2010年『小さいおうち』で直木賞を受賞し、2014年に山田洋次監督により、映画化。同年『妻が椎茸だったころ』で泉鏡花文学賞を受賞。2014年刊行の『かたづの!』で柴田錬三郎賞と河合隼雄物語賞、歴史時代作家クラブ賞作品賞、2015年刊行の『長いお別れ』で中央公論文芸賞と日本医療小説大賞、2019年刊行の『夢見る帝国図書館』で紫式部文学賞、2021年刊行の『やさしい猫』で吉川英治文学賞を受賞。2022年に芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rico

130
上野公園で出会った風変りな老婦人、喜和子さん。彼女が大切にしている帝国図書館とその記憶。そいて数10頁ごとにはさまれる、その帝国図書館自らが語っているらしき物語。かろやかに自由に生きているかに見えた喜和子さんの人生は、戦中戦後を生き抜いた多くの人々がそうであるように平穏とは程遠くて。帝国図書館の歴史もまた苦難に満ちている。それでも本との出会いに心震わせた多く人々の喜びは、時代の闇を吹き払う光であり力。喜和子さんもそうして背を押され走り始めた。物語は余韻を残し静かに閉じていく。もう少しこの夢の中にいようか。2022/07/09

エドワード

83
何とも重層的な物語だ。中島京子さんらしき「私」は、上野公園で白髪の女性・喜和子と出会う。彼女は私に「上野の図書館が主人公の小説を書いて欲しい」と話しかける。図書館。今、私たちの最も身近に存在する文化施設が日本に生まれたのは、わずか百年余り前だ。図書館の歴史は、日本の近代史そのものだ。そして、次第に明らかになっていく、終戦直前に生まれた喜和子の驚くほどドラマティックな人生。図書館を支えた多くの人々、喜和子をめぐる様々な人々。時空を越えて、二つの近代史が胸を打つ。真理が我らを自由にするところ。それが図書館。2022/05/20

佐島楓

74
ひと一人の人生と上野という土地、そして戦争、図書館の歴史と盛りだくさんな内容。女性が戦後を生き抜くだけでも大事業なのに、そのほかの取り上げられているテーマも重く、大きい。現在の国際子ども図書館のみならず、図書館の歴史に興味があるかた、戦後直後の混乱期について知りたい方に応えてくれると思う。文庫解説は京極夏彦氏。2022/05/26

優希

67
面白かったです。図書館メインの物語と思ったら家族の話がメインでしたけれども。図書館が恋をするという空気の物語が家族の話の中にちょこちょこ盛り込まれている作品でした。2つの物語が共鳴し合いながら紡がれる世界に引き込まれます。日本初の図書館と戦争を生き抜いた女性のパラレルワールドストーリーと言っても良いでしょう。2022/10/18

NAO

66
帝国図書館にゆかりのある人物たちを絡めた帝国図書館の歴史の部分と、何やら上野の図書館にひどく思い入れがあるらしい喜和子の生涯が交互に描かれるという構成の物語。図書館の歴史の部分に登場する有名人は、福沢諭吉や永井荷風の父親といった帝国図書館のために奔走した人々と、樋口一葉、淡島寒月、幸田露伴、吉屋信子、宮本百合子等々図書館を利用した著名人たち。この図書館の歴史の部分が、とにかく面白かった。2023/03/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19533536
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。