文春文庫<br> シウマイの丸かじり

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文春文庫
シウマイの丸かじり

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  • サイズ 文庫判/ページ数 246p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167912628
  • NDC分類 596.04
  • Cコード C0195

出版社内容情報

牛肉弁当目当てに駅弁大会に突入、しかし買えたのはシウマイ弁当一個…内臓たちをどう説得するのか!? 好評「丸かじり」シリーズ。

内容説明

今年は牛肉弁当を獲得するぞ、と心に誓って駅弁大会に参戦。しかし既にモー長蛇の列、行列なしのシウマイ弁当をつい購入。全身牛肉人間と化した内臓たちを、どう説得するか!?―関係が複雑に入り乱れる海鮮丼の悲劇、吉野家で酒を呑む「吉呑み」初体験、スマホ時代のポテチ生き残り策、などなど。シリーズ第39弾!

目次

果物は皮を剥いて食べるのが当たり前?
「秋刀魚の歌」のさんまは
ブロッコリーはなぜ暗いか
鴨に目覚める
フタたちよ
梨に疑惑あり
いつか「大豆感謝の日」を
真夜中に聞く氷のコトリ
海鮮丼の悲劇
改造版「カリフォルニア巻き」〔ほか〕

著者等紹介

東海林さだお[ショウジサダオ]
本名庄司禎雄。昭和12(1937)年東京生れ。早稲田大学露文科中退。45年第16回文藝春秋漫画賞、平成7年第11回講談社エッセイ賞受賞。9年漫画とエッセイ両分野の活躍により第45回菊池寛賞受賞。12年紫綬褒章受章。13年第30回日本漫画家協会賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

クプクプ

61
東海林さだおさんの本は初めて読みました。年配の方が書いた最近の本ということで、若者の間で流行っている言葉をあえて過剰に使ったりしてなかなか面白かったです。文中に出てきた目玉焼きにしょうゆをかける方と塩をかける方とソースをかける方の割合の話はよかったです。それと日本の梨は洋梨に比べてザラザラした食感だという視点はなるほどと思いました。原稿を鉛筆で書いている点も評価できます。東海林さだおさんは美食家ではないし話もときどき下品ですが、さすがに食のエッセイを書き慣れて百戦錬磨だという印象は残りました。2020/10/19

s-kozy

55
はい、本作も予想通りに期待に違わぬ安定の面白さ。相変わらず文章も上手けりゃ、絵も上手い。昔なら「ブロッコリーはわかりにくい野菜である」で書き出していそうなものなのに今回はこの文章は中盤で出てくる(「ブロッコリーはなぜ暗いか」)。引き出し豊富な手練れの技だね。さあ、あなたも手に取って、「雑居の悲劇丼」の真実、鱈一家(鱈、タラコ、明太子、白子らが集う)の複雑な事情、食の世界の奥深さを確かめてください。2019/05/05

シナモン

27
購入本。出たら必ず買うお気に入りシリーズ。面白いなーと思ったところに付箋を貼ってたら今回も付箋だらけになってしまった。 フランスパンの大穴、小穴…分かってるんだけど確かにそう思うよね。茶碗蒸しの食べ時、食べ方…分かる分かる。上司と部下との蕎麦屋でのやりとり…目に浮かぶようだわ。今回もたくさん笑わせてもらいました。解説はたかぎなおこさん。丸かじりの本にたかぎさんの私生活イラスト付き解説、こちらもなかなか面白かったです。2019/06/06

ごいんきょ

13
おなじみ、東海林さだおの丸かじりシリーズ。2019/10/13

mawaji

12
ルーチンで購入する食材のブロッコリーの了簡、考えてもみなかったですが「鬱蒼」という表現はぴったりな感じ。この歳になってもフォークの枝一つひとつにマカロニを通して食べるし、お箸でもそうしてます。いつも家人や子どもたちの冷たい視線が気になってましたが、ちょっと勇気づけられた感じ。絹さやとグリーンピースの途中がスナップエンドウだったとは。吉野家は久しく行っていませんが「吉飲み」はずっと気になっていたところです。タバスコは確かにうちの食卓から見かけなくなって久しくなり、チューブものも安穏としていられないようです。2019/06/16

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