出版社内容情報
電力を操作して殺人を繰り返す凶悪犯を追うリンカーン・ライム。だが天才犯罪者ウォッチメイカーの影が…人気シリーズ第9弾。
人質はニューヨーク! リンカーン・ライム・シリーズ
電力を操作して殺人を繰り返す凶悪犯を追うリンカーン・ライム。だが天才犯罪者ウォッチメイカーの影が…人気シリーズ第9弾。
内容説明
突然の閃光と炎。それが路線バスを襲った。送電システムの異常により変電所が爆発したのだ。電力網を操作する何者かによって引き起こされた攻撃だった。FBIは科学捜査の天才リンカーン・ライムに捜査協力を依頼する。果たして犯人の目的は何か?人質はニューヨーク―史上最大の犯罪計画に、ライムと仲間たちが挑む!
著者等紹介
ディーヴァー,ジェフリー[ディーヴァー,ジェフリー] [Deaver,Jeffery]
1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる
池田真紀子[イケダマキコ]
1966年、東京都生まれ。上智大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
125
今回の敵は“電気”。正しくは電気を武器にNYを翻弄する敵が相手。普段は解らないが、いざ台風や地震で停電が起きるとその有難みに気付かされるのが電気。3・11の東日本大震災で計画停電が行われ、当時東京在住だった私はネオンサインがない渋谷の街を毎日目の当たりにして、夜闇に乗じて犯罪が起きてもおかしくはないと半ばこの世の終わりのような思いを抱いたものだ。「電気は、市民の道徳心にもエネルギーを供給しているのだ」の作中の一文には激しく頷いてしまった。さらには宿敵ウォッチメイカーも登場して面白さてんこ盛りである。2016/06/01
つねじろう
72
待ってたよ〜リンカーンとアメリア。このシリーズのページをめくる最初の緊張感が好き。相変わらずの緻密かつ無駄のないテンポも良い。勿体ないと思いつつもどんどん先を読んでしまう。特に今回はシビれる。だって凶器は電気だし。こんな身近にあって空気みたいに思ってるものを殺人の道具に仕立てるアイデアもユニーク。いつも側にあるものだから余計に恐怖感は募る。この辺の追い込み方も流石。「10分で行けるわ」現場を目指し唸り声を上げるアメリアのフォードトリノコブラ。危険13万8千ボルトの中のグリッド捜査。ビリビリしながら下巻へ。2015/11/22
ナミのママ
60
シリーズ9作目。今回の犯人は電気を使って殺人を繰り返します。目に見えない武器、怖いです。上巻で犯人が割り出せたようなので早い展開かな?と思うのですが、事件はこれで終わるのかしら。そしてFBI捜査もネットが中心となりつつあるのか、良き仲間の捜査官デルレイが元気ないのが気になります。下巻へ・・2016/10/02
ドナドナ
53
そりゃウォッチメイカーが不動の人気なのはもちろんなんだけど、こんなにハラハラした導入が今まであっただろうか⁉︎ 後半にはライムがプラスキーに信頼を寄せるシーンもあって「プラスキー良かったなー!泣」って喜んだ。ん?喜んだってことは自分はまだプラスキーを信頼してなかったってことか?頑張れプラスキー。個人的にウォッチメイカーより好きな作品かもしれない。(正直感想打ちながら終盤の出来事が気になって手が震えている) 2018/09/12
たち
49
あの地震の後、電気の有難味は痛いほど感じていたのですが、喉元過ぎれば忘れてしまうものです。その、あって当たり前の電気を使う犯罪とは、なんと恐ろしい!ドアノブ掴んだだけで黒焦げは嫌だな。プラスキーが無闇に怖がるのもよくわかります。彼、出てきた時からお気に入りなので、あまり苛めないでほしいです。兎に角、下巻へ。2018/04/03