出版社内容情報
子会社の証券会社に出向した半沢に舞い込んだ巨額の案件を親会社が横取り。「倍返し」を決意した半沢はIT業界を舞台に反撃に出る。
半沢直樹、出向! あのドラマの続きが読める!
子会社の証券会社に出向した半沢に舞い込んだ巨額の案件を親会社が横取り。「倍返し」を決意した半沢はIT業界を舞台に反撃に出る。
内容説明
子会社・東京セントラル証券に出向した半沢直樹に、IT企業買収の案件が転がり込んだ。巨額の収益が見込まれたが、親会社・東京中央銀行が卑劣な手段で横取り。社内での立場を失った半沢は、バブル世代に反発する若い部下・森山とともに「倍返し」を狙う。一発逆転はあるのか?大人気シリーズ第3弾!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
554
依然として今さらながらなのだが、少しは今に近づいた。とはいっても、初出の「週刊ダイヤモンド」の連載は14年も前。さて、本書の方は第3弾とあってちゃんと世代は更新されている。世代交代とまではいかないが、半沢らのバブル世代と瀬名や森山らのロスジェネ世代とが共闘するのである。もっとも、ここでも半沢の活躍は目覚ましく、彼ら後進世代の範として自らの仕事を見事に全うするのである。そう、ここでも働く者にとってはかくありたいと思わせるのがまさに半沢の行動である。エネルギッシュという点では、先の2作を上回るかもしれない。2024/01/03
ミカママ
462
うーむ。前2作を進化させたかったんだろう気持ちは伝わってきたけど、娯楽作品としては専門的内容過ぎるのでは。多少、企業買収の知識のある私でも、読みにくさが否めなかった。ギブしようとみなさんのレビューを拝見して、あまりの絶賛ぶりになんとか読了。ラストの小気味よさは健在。働く私たちへの応援歌なんだろうな。「勝ち組とは、自分の仕事にプライドを持っているヤツのこと」。2017/08/05
W-G
440
世間でいわれるように、たしかに現時点ではコレが最高傑作。電脳雑技団と東京スパイラルの社内模様の対比、瀬名と森山の交流の中で芽生える情熱等々、わかりやすく熱い構成になっている。オチに関してはなんだかんだでまた粉飾ですか…と飽きを感じた部分もあるものの、そこからの中野渡頭取の存在感の強さがまた良い。善悪両サイドをちょうどいい案配で見せてくれたなという感じ。半沢に関しては、前二作のダーティーな姿を見た後だと、ずいぶん自分のことを棚に上げて部下には良い顔するな、と思うところが無きにしもあらず。2019/11/11
yoshida
337
半沢直樹が東京中央銀行の子会社である東京セントラル証券へ出向。ライブドア事件を彷彿とさせる敵対的M&Aを通じ、バブル世代とロスジェネ世代の確執、半沢の信念を曲げず組織に屈しない生き方を描く。私自身もロスジェネ世代であり、M&Aを担当していた為、興味深く読めた。半沢直樹が支持される理由はなぜか。日頃、サラリーマンが屈している組織の論理や、内向きの仕事、間違っていると感じても言えない事柄。このような不条理に半沢は自身の信念で立ち向かい勝つ。半沢の生き方は真似できない。だからこそ魅力的に輝くのだ。2017/05/20
トンちゃん
283
東京セントラル証券へ出向した半沢が、自身の信念を貫き、みごとスカッとさせてくれる一冊です。今回の対戦相手は~・・・まさかのあのメガバンク!!読めば分かりますw 今回は何倍返しだったんだろうと思えるくらいスカッとしますよ。とくに親会社・子会社の関係にあるサラリーマン(特に子会社側の方)には勇気を与えられる作品だったのでは^^サラリーマンの誰しもが半沢のようにありたいと思いつつも、それがいかに難しいことなのか。組織の(見せかけの)論理に対抗するこの難しさを知っているからこそ半沢の魅力が輝いて見えるのでしょう♪2019/11/16