文春文庫
焚火の終わり〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 321p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167903145
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

妻を喪った茂樹と、岬の町で育った美花。二人は本当に兄妹なのか。母が書き遺した〈許すという刑罰〉とは。生の歓びあふれる長編。

お兄ちゃんも、底無しの快楽を知りたい?

妻を喪った茂樹と、岬の町で育った美花。二人は本当に兄妹なのか。母が書き遺した〈許すという刑罰〉とは。生の歓びあふれる長編。

内容説明

妻を喪った三十四歳の茂樹には、美花という異母妹がいる。島根の岬の家で育ててくれた祖母が逝き、美花は出生への疑念を口にした。茂樹の母が書き遺した“許すという刑罰”の言葉は?家族写真で幼い美花を抱いた男の顔は、なぜくり抜かれたのか?二人の想いはやがて、岬の家を訪れて共に楽しんだ焚火のように燃え上がる。

著者等紹介

宮本輝[ミヤモトテル]
昭和22(1947)年、兵庫県に生れる。追手門学院大学文学部卒業。52年、「泥の河」で第13回太宰治賞を、翌53年、「螢川」で第78回芥川龍之介賞を受賞。62年には「優駿」で第21回吉川英治文学賞を、平成16年には「約束の冬」で第54回芸術選奨文部科学大臣賞を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

じいじ

46
 昔は東京でも焚火を楽しむことができた。冬の寒さから一時でも逃れるために。芋を火中に放り込んで、ふうふうしながらそれを頬張った。「焚火」の懐かしい想い出だ。本作の主人公の兄と妹二人も、幼いころの「焚火遊び」に深い思いを抱いて成長した。その思い出の地は島根県の海沿いの小さな漁村である。兄と妹。二人は異父兄妹なのか、異母兄妹なのか、まったくアカの他人同士なのか?出生の秘密を孕んで下巻へ進みます。やはり宮本小説は面白い・・・・。2015/04/13

ちゃこばあ

19
いつの間にか、様々な愛が決して異常ではなく人間としてそれも必然的なものなんだと思わされ・・。兄妹の繋がりの謎に引き込まれ・・。2015/06/07

との@恥をかいて気分すっきり。

11
感想は下巻で。2015/05/18

mataasita

10
これは続き面白くなるのか。料亭やらひたすら酒をのんでの話ばかりで。同性愛についても昭和ーな感じで。謎が繰り返されるわりには頭に入ってこない。2021/11/09

reading

10
焚火というのは、どうしてあれほど人の心を引き付けるのだろう。焚火が重要な要素となっており、下巻では秘密が解き明かされるのだろうか。 魅力的な登場人物は宮本作品では共通している。2016/08/24

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