出版社内容情報
大人から子どもまで魅了されてきた世界的ナンセンス児童小説の傑作。わかりやすい言葉で訳された、ネット時代の山形浩生版アリス。
内容説明
夢心地の昼下がり。うさぎを追って地球の裏側まで落ちていったアリスが見たものは、「チョーへん」なことばかりの不思議の国。三月うさぎに帽子屋、そしてハートの女王。魅力的なキャラクターがいっぱいの古典的ナンセンス文学を、ネット上に公開されて話題をよんだ山形浩生の訳とカズモトトモミのオリジナルイラストでおくる。
著者等紹介
キャロル,ルイス[キャロル,ルイス][Carroll,Lewis]
1832年イギリス生まれ。数学者、作家
山形浩生[ヤマガタヒロオ]
1964年東京生まれ。東京大学工学系研究科都市工学専攻修士課程修了。マサチューセッツ工科大学大学院修士課程修了。大手シンクタンク勤務のかたわら幅広く翻訳、執筆活動を続けている
カズモトトモミ[カズモトトモミ]
多摩美術大学卒業。1999年および2001年「ザ・チョイス年度賞」入賞。広告、書籍、雑誌、ファッションなど様々な分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
67
『アリス・オンパレード』第4弾。全訳の3冊目は文春文庫版。訳者は山形浩生。この人は随分と忙しい人で、野村総合研究所で開発コンサルタントを勤めつつ、バロウズをはじめとした多数の翻訳、執筆活動を精力的に行っている。さて、彼の訳文だが、細部にまで工夫の凝らされたもの。これなら確かに訳者が言うように新たな翻訳書を1冊加えた価値は大いにあるというもの。アリスの語りも自然だし、場面によって語法もちゃんと使い分けられている。流れを阻害しない補足説明という方法も的確だ。絵はカズモトトモミ。アメリカンポップ風の絵だ。2013/08/19
ゆう
15
毎日ちまちまと読みすすめ、ついに読了。かなり今時な翻訳でビックリでした。アリスがギャル…2013/05/11
Phai
9
アリスは小さい頃に絵本で読んだことがありましたが、いつか、きちんと読みたいと思っていました。すると偶然、大変インパクトのある表紙のアリスを見つけ、これじゃない感を感じつつ、手に取りました。アリスは言葉遊びが多く含まれるので、英語の原著を読んだ方がいいかもと思いました。2018/07/17
ちぃ
8
題名はよく知ってるけどきちんと読んだのは初めてでした。 ずいぶんとっちらかってる話だったんだな、と。 でも、最後まで読んで色々納得。想像力豊かな子供時代に読んだらまた違う感想だったのかな。2013/05/16
k16
7
広瀬正『鏡の国のアリス』読んでルイス・キャロルのアリスシリーズ読んでないよなと気付きこの歳になってはじめて読んだ。 大人になって読むと意味を考えてしまうけど子どもの頃なら楽しめるんだろうな。2019/12/04