文春文庫
女優 岡田茉莉子

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  • サイズ 文庫判/ページ数 606p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167801854
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0195

出版社内容情報

小津安二郎、木下恵介ら巨匠に愛され、今なお輝き続ける女優。戦後日本映画史を力強く生きぬいた一人の女性の〈終わりなき物語〉。

内容説明

父は夭逝した美男俳優・岡田時彦、名付け親は谷崎潤一郎、デビューは成瀬巳喜男作品。小津安二郎、木下恵介ら巨匠に愛され、『秋津温泉』以後は、夫・吉田喜重作品の女神として輝きつづける女優・岡田茉莉子。戦後日本映画史を鮮やかに生きぬくとともに、ひとりの女として自らの人生を充実させた、女優による渾身の書き下ろし自伝。

目次

色あざやかな光の渦
忘れられない二枚の写真
父の名を書く
戦争の足音が響く
敗戦への道のり
戦後の混乱を生きる
演劇が私を救う
父、岡田時彦の面影と出会う
戦後の終わり
宿命に導かれて〔ほか〕

著者等紹介

岡田茉莉子[オカダマリコ]
1933年東京生まれ。戦後偶然見た溝口健二監督作品『滝の白糸』に主演する岡田時彦が父であることを知る。1951年東宝演技研究所に入所、成瀬巳喜男監督作品『舞姫』でデビュー。小津安二郎、木下恵介、渋谷実、大庭秀雄;中村登等の監督作品に出演。1962年、映画出演百本記念作としてみずからプロデュースした、吉田喜重作品『秋津温泉』により主演女優賞を独占する。1964年、吉田喜重と結婚。『エロス+虐殺』『鏡の女たち』等11本の吉田作品を含め、180本以上の映画に出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

36
興味が無かったので放置していたのですが、読み始めたら止まらなくなりました。 30歳の若さで病死した父親が、往年のスター岡田時彦だったと知ったのが女学生の頃。 母は宝塚の男役。恵まれた環境のようですが、苦労して娘を育てた母親に、最後まで親孝行をされ、仲の良い親子像が伺えました。 結婚相手の吉田喜重監督とも、お互い尊重しあってこられ、エジプト・ギリシャ旅行のエピソードとして、パルテノン神殿に早朝、正午、夕暮れの3回にわたって岡田さんを案内された監督の、瑞々しい感性に、岡田さんが羨ましくなりました。2014/12/02

りえこ

21
昔の映画を観て、きれいな方だなと思っていましたが、本の厚さになかなか手が出ずにいました。映画女優さんと思っていたけど、舞台もたくさんやられているんですね。大好きな昔の俳優さんの話もたくさん書かれていて、とても良かったです。2016/02/01

midnightbluesky

5
著者や乙羽信子、小山明子のように才能ある監督と映画人生を歩む人もいれば、司葉子や香川京子のように堅実な伴侶を選ぶ人もいて、日本黄金期の女優はやはりすごい。ちゃちい自称実業家と結婚して話題になる最近の女優さんは足元にも及ぶまい。後半、夫賛美ばかりになってしまうのが残念。松竹全盛期の頃の内容は貴重。2012/04/15

NAKY

2
東宝と松竹の社風の違い、映画の違いが面白い。何年か前の吉田喜重監督との神保町シアターでのトークショーでお見かけしたけど、仲良さそうだったなぁ。

più tardi

0
死の床にいる小津安二郎と吉田/岡田ご夫妻の対面、鶴田浩二とお母様の会話、まるで名画の一場面。2017/08/20

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