文春文庫
それってどうなの主義

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  • サイズ 文庫判/ページ数 333p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167773953
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

日の丸、靖国から、皇室報道、ファッション誌まで…オウム事件後10年間のニッポンの右往左往ぶりを鋭くえぐる痛快エッセイ集。

内容説明

「それってどうなの主義」とは、なにか変だなあと思ったときに「それってどうなの」とつぶやいてみること。ただそれだけですが、とても大切なことです。日の丸、戦争、靖国から、皇室、教育、ファッション誌まで、オウム事件後10年のニッポンの右往左往ぶりを明快に解き明かし、違和感を突く痛快エッセイ集。

目次

第1章 右を向いても左を見ても(日章旗のお取り扱い;それってなんすか? ほか)
第2章 日本のメディアは大丈夫?(奴隷とライオン;男女対抗戦の謎 ほか)
第3章 少数派の言い分(抗菌グッズなんかいらない;マイナーな趣味 ほか)
第4章 子どもと学校の周辺(石臼とペン立て;孵化と羽化 ほか)
第5章 女と男の文化の行方(シンデレラとピッピ;「男」をつくる装置 ほか)

著者等紹介

斎藤美奈子[サイトウミナコ]
文芸評論家。1956年新潟県生まれ。成城大学経済学部卒業。児童書等の編集者を経て、94年『妊娠小説』(ちくま文庫)でデビュー。2002年『文章読本さん江』(ちくま文庫)で、第1回小林秀雄賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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takaC

72
面白いには面白いのだけど書いたのが斎藤美奈子なことをふまえるとちょっと普通なような気もしなくはない。2017/05/17

佐島楓

22
「日本ってヘンな国だよなぁ」と日本人である私も首を傾げてしまうような内容だった。あとはなんかもうひたすら吹いてくたびれた。ドリトル先生シリーズって今の若い人(大学生以下くらい?)は知らないらしいというところが一番ものすごい衝撃だった私も「少数派」なのでしょうか。2012/03/05

FuSa

10
右だの左だのの章は私の知識不足故に面白さが味わえず残念。それ以外は存分に楽しませていただきました。斎藤氏の著作は初読み。想像以上の切れ味に驚いたー。でも言葉のニュアンスへの着眼点とか、とても新鮮でした。池上彰の解説も面白かった。2016/08/30

サトゥルヌスを喰らう吾輩

6
「それってどうなの」は違和感の表面であり、頭を冷やす氷嚢であり、暴走を止めるブレーキであり、引き返す勇気でもある。すなわち、「それってどうなの」は言い出しにくい雰囲気に風穴を開け、小さな変革を期待する主義のこと。おもな掲載元が言語学の専門雑誌「言語」によるとのことで、メディアの言葉選びなど語り分析的な考察がおもしろかったです。川端康成の『雪国』の解釈がバッサリで好き。解説を池上彰が書いていてびっくりしました。2020/06/19

MI2

6
日本の世相、メディア界を「それってどうなの?」とさくさく斬っていく斎藤美奈子氏のエッセイ。 氏のエッセイは、いつも痛快である。とりあえず噴き出すところも多い。 そして、前半の政治的な部分に関しては同意できないところも多いものの、特に後半の世相などを斬っていく部分は、たしかにそうだよなと現実感覚というかそもそも論に引き戻され、ハッとする。 昨年文庫化されており、書かれたのは10年ほど前のものも多いが、まだまだリーダブルであるという意味で、真実を衝いている点も多いのではないだろうか。2011/12/14

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