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文春文庫
脳と日本人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 226p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167758028
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

人間とは何か? 国家とは? 21世紀の日本人はどこへ向かってゆゆくのか? 編集工学、脳科学からあらゆる事象にアプローチする。

内容説明

脳科学者と編集工学の第一人者という二人の異才が夜を徹してここまで語り尽くした。科学の陥穽と可能性について、国家とは、日本人とはいったい何であって、どこへ向かうべきかについて等々。即興演奏のようにテーマを探り合っていくうちに、話は思いがけぬ場所へと運ばれる。議論の深度と語り口の快楽を両立させた稀有なる対話。

目次

第1章 世界知を引き受ける
第2章 異質性礼賛
第3章 科学はなぜあきらめないか
第4章 普遍性をめぐって
第5章 日本という方法
第6章 毒と闇
第7章 国家とは何ものか
第8章 ダーウィニズムと伊勢神宮
第9章 新しい関係の発見へ

著者等紹介

茂木健一郎[モギケンイチロウ]
1962年東京都生まれ。東京大学理学部、法学部卒業。東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、東京工業大学大学院連携教授

松岡正剛[マツオカセイゴウ]
1944年京都市生まれ。早稲田大学出身。東京大学客員教授、帝塚山学院大学教授を経て、編集工学研究所所長。ISIS編集学校校長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うりぼう

69
「日本人の建設」よりはるかに読むのが大変だった。ほぼ、セイゴウ先生の独壇場ですが、茂木さんが、思いの他の健闘。最後まで科学者として拘り、いわば「一神教」を貫くところに尊敬。「おもかげ」は多読術の思想であり、吃音と植物人間と年齢退行にセイゴウ先生の出自があり、負の要素こそ未来を拓く。脳が茂木先生なら日本人がセイゴウ先生、これでは、最初から勝負にならない。内村鑑三のように2つの矛盾を抱え続ける力が、新たな関係性に繋がり、日本という方法は、「うつろい」であり「没骨法」、定める世界はユニバーサルで、障害を越える。2010/06/22

さきん

18
現在の科学に対して日本人としての視点がどう役立つのか、日本的視座を失わないで継承していくためには…。ここでの日本的視座とは、多神教な多文化を折衷していくところがポイントか?会話が飛びに飛び、どこかでまとまることがないのでさらっと読んだ。2020/02/08

白義

5
超高級なだべり雑談って感じ。とにかく話題が多彩で、要約がほぼ不可能な濃密な本。読んでいる間、自分の脳みその普段使ってない部分が栄養をもらいながら楽しんでいる感覚はずっとあるけど、読んですぐに話の種に使える本ではない。松岡正剛の編集論と、脳科学が交錯するところはおおっとも思うが、普段異様にハイテンションな茂木健一郎が圧倒的に受け役なのが一番の驚愕かもしれない。方法の多様性と拡散、辺りが全体に共通するテーマだろうか2012/03/28

るる

1
難しい。でも、面白い。穢れを引き受けてこそ、発展があるという。汚物にフタする潔癖症な現代が、穢れを取り戻せるのだろうか。2016/03/04

slow_life

1
この本をどのように「編集」していいのかわからない。神話、脳科学、哲学、原体験、バックボーンとなる知識とボキャブラリーをもたないと理解できないのかも。一年後この本を読んだときに理解が進むことをいのるのみ。2011/10/06

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