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文春文庫
橋をかける―子供時代の読書の思い出

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  • サイズ 文庫判/ページ数 139p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167753818
  • NDC分類 019.5
  • Cコード C0195

内容説明

戦時中に少女時代をすごされた美智子さまを支えたのは本だった。「読書は私に、悲しみや喜びにつき、思い巡らす機会を与えてくれました」。ご自身の読書の思い出を語りながら、私たちの生きてきた時代を顧み、子供たちに将来の希望と平和を祈る―。世界に感動を与えた二つの講演を収録。初の文庫化。

目次

橋をかける―子供時代の読書の思い出
バーゼルより―子どもと本を結ぶ人たちへ

著者等紹介

美智子[ミチコ]
皇后。昭和9年10月生まれ。聖心女子大学文学部を卒業されたのち、昭和34年、皇太子・明仁親王(当時)とご成婚。初の民間からの皇太子妃として「ミッチー・ブーム」が起きた。皇太子妃から、今上天皇即位に伴い皇后(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マエダ

98
”児童文学と平和とは、必ずしも直線的に結び付いているものではないでしょう。又、いうまでもなく、一冊。又は数冊の本が平和への扉を開ける鍵であるというようなことも、あり得ません。今日、この席でもし私にできることがあるとすれば、それは自分の読書経験をふり返り、自分の中に、その後の自分の考え方、感じ方の「芽」になるようなものを残したと思われる何冊かの本を思い出しそれにつきお話をしてみることではないかと思います。”2017/08/31

ちびbookworm

76
★4.5.1万冊以上を読破した出口治明氏が「世界最高の読書論」と称した本。真実だった、と感嘆した。◆インドでの「国際児童図書評議会」の基調講演を冊子にしたもの。◆『でんでん虫の悲しみ』「私の背中にも悲しみが一杯つまっている。」友人にも、皆にも。◆父がくれた古代の物語。弟橘の、死の間際の、最愛の瞬間を歌った、別れの歌。この解説が最高◆世界の国を理解するには、世界の物語を理解すること◆フロストの英語詩を原語で朗読して初めてわかる、L音の韻の美しさ◆人は、自分と周囲とに橋をかけ、深い繋がりを架けて生きていく。 2021/06/26

積読亭くま吉(●´(エ)`●)

70
★★★★第二十六回 国際児童図書評議会 世界大会皇后さま基調講演「生まれて以来、人は自分と周囲との間に、一つ一つ橋をかけ、人とも、物ともつながりを深め、それを自分の世界として生きています。この橋がかからなかったり、かけても橋としての機能を果たさなかったり、時として橋をかける意志を失った時、人は孤立し、平和を失います。この橋は外に向かうだけでなく、内にも向かい、自分と自分自身との間にも絶えずかけ続けられ、本当の自分を発見し、自己の確立をうながしていくように思います」要再読 折に触れ読み返したい本2015/04/30

ぶんこ

60
戦時中の読書体験が赤裸々に語られているのに、まず驚きました。 率直で正直な美智子様でした。 本になるに当たり、色々と気になる部分がでて、その時に天皇陛下にご相談されたとの記述にも驚きました。 普段から映像で仲の良さを拝見してましたが、実に仲が良く、風通しの良いご夫婦です。 弟橘比売命が夫の倭建御子の使命遂行の為に荒れ狂う海へ入水する場面を書かれた所では、暴漢が現れた時に、とっさに天皇陛下の前に手を出された事を思い出し、感無量になりました。 「読書は、私に根っこを与え、ある時には翼をくれました」素敵な言葉!2015/05/21

活字スキー

39
98年インドのニューデリーで開催されたIBBY(国際児童図書評議会)第26回世界大会で上映された皇后さまの基調公演と、02年スイスのパーゼルでの第50回記念大会でのご挨拶の全文……なのだが、本文よりも解説や注釈の方がページが多いとはこれいかに。皇后さまが読書家でいらっしゃることは折々に聞き及んではいたのだが、こうして活字にされたものをなぞると、対象に向けて心を寄せ、心を砕き、心を尽くして言葉を紡がれていることに改めて深く深く感銘を受ける。「誠心誠意」とは、このような姿勢を言うのだなあ。2019/01/09

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