文春文庫
もうひとつの日本は可能だ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 250p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167717179
  • NDC分類 330.4
  • Cコード C0195

内容説明

アメリカ追随、格差拡大、跋扈する市場原理主義。国民の支持のもとで推し進められてきた“構造改革”の結果、現出した日本の形。しかし、これが本当に私たちが望んだ日本なのか?マネーではなく、人間を主人公とする“もうひとつの日本”を、今こそ追求すべきだ。常に時代を見通してきた著者の、警告と希望の書。

目次

1章 私たちはどこにいるのか(「人間力」の衰退)
2章 幻だった「約束の大地」(「現実」無縁の政治;「一喜一憂資本主義」を超えて)
3章 強さのなかの弱さ(揺らぐアメリカ社会;グローバリズムへの抵抗 ほか)
4章 新たな発展モデル(人間復興の社会;資源自立の道が日本を、地球を救う)

著者等紹介

内橋克人[ウチハシカツト]
1932年神戸市に生まれる。時流に惑わされず本質を見抜き、冷静な分析と勇気ある発言を続けてきた。『破綻か再生か』(94年)、『共生の大地』(95年)などでいちはやく市場原理主義への対抗思潮を展開し、『規制緩和という悪夢』(95年、共著)では規制緩和万能論を徹底的な取材で突き崩した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だいすけ

5
薄い本だけど、読みごたえあり。前半は悲観材料のオンパレードだったが、後半の提言を読むと全体としては希望の書になっているんだなと納得。2018/07/10

植木になりたい

3
七年ほど前に出版された本だがTPP交渉で揺れる今「どん底へ向けての競争」への不安・アメリカへの不信感など共感する点があまりにも多い。市民が政府を動かしてゆく日本を目指さなければとここ数年政治に目を向けてこなかった自分を反省した。2013/08/15

ゼブラ

2
今の居住地である神戸にゆかりのある著者。お亡くなりになられたとの報道を受けて、私は初めて知りました。 故人となられた著者に対する人物評は、私が目にしたものはどれも絶賛だったので是非著作を読みたいと思った次第です。 この本は2003年時点で日本の未来に希望を見出した形で締められています。20年近く経った2021年現在、ここに書かれた「希望」は、いまだ実現されてはいないのではないか、理想の歯車がどこかで噛み合わずに空回りしている箇所がある。それが読み終えた時点での率直な感想です。 私は著者の遺稿を読みたい2021/10/11

Shinya Umeda

2
2006年発行と少し前の本だけど、実家の本棚で見つけて読んだ。引用されていた藤原審爾さんの言葉が印象に残ったので備忘メモ。「野に咲く花は、自分の美しさを知らない。だから、いっそう美しい」2014/05/02

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