文春文庫<br> 獣たちの庭園

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文春文庫
獣たちの庭園

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  • サイズ 文庫判/ページ数 669p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167705091
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

1936年、オリンピック開催に沸くベルリン。アメリカ選手団に混じって、ナチス高官暗殺の使命を帯びた一人の殺し屋がニューヨークから潜入するが、現地工作員と落ち合う際に誤って人を殺し、警察に追われる身となる。暗殺を果たし、無事に国外逃亡できるか…。「どんでん返し職人」ディーヴァーが初めて挑んだ歴史サスペンス。

著者等紹介

ディーヴァー,ジェフリー[ディーヴァー,ジェフリー][Deaver,Jeffery]
1950年シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻、雑誌記者となる。大手の法律事務所で弁護士として働いた後、40歳にしてフルタイムの小説家となる

土屋晃[ツチヤアキラ]
1959年東京生まれ。慶応義塾大学文学部卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オーウェン

55
ディーヴァーのノンシリーズであり、尚且つ歴史もの。 こういうサスペンスをディーヴァーが書くとは珍しいが、バレるかバレないかの緊張感が貫かれている。 ベルリンオリンピックの最中に、ナチス高官の暗殺を命じられたシューマン。 だが現地警察のゲシュタポやクリポに追われる始末であり、無事に脱出できるのかどうか。 お得意のサプライズというよりは、ラストで意外な落としどころ。 こういうサスペンスもありだなと思う。2023/10/04

紅はこべ

44
舞台は1936年のベルリン五輪。殺し屋シューマン、ドイツ再軍備を目論む軍事の天才エルンスト、ドイツ警察のコール警視、主にこの三人の視点で物語は進む。エルンストを狙うシューマン、シューマンを追うコール、追う者と追われる者の息詰まるサスペンスが終盤いきなり意外な展開に。どんでん返しの名手ディーヴァーの面目躍如、伏線の回収も見事。邦題はベルリンのティーアガルテンの訳。そこはある人物にとっての悲劇の場、人間の獣性が示された場、しかし人間には獣性と共に聖性もあることがシューマンやコールによって示される。(続)2010/03/24

Small World

35
時々読みたくなるディーヴァーはやっぱり面白いです。今年になってナチスドイツの話を読むのは3冊目ですが、この作品では舞台がベルリンオリンピックの時期で、不穏な空気漂う時代です。その空気をしっかり描こうとした分、いつものスピード感には欠けるものの、二転三転するストーリーは相変わらずで、後半に行くほど夢中で読みました。シリーズの新作を待つ合間に、ディーヴァーのノンシリーズを読み上げていきたいと思います。2019/08/02

GaGa

30
終盤に近づくにつれ、やはりディーヴァー作品だなあと納得。毎度の如く二転三転。今回はプロの殺し屋が主人公とあって、緊迫した殺しのサスペンスを期待したが、それよりも、仕組まれた巨悪の実情がストーリーの核。ただ少しラストは甘口でまとめられてしまったかなあ~。オットー・ヴェバーがお気に入りキャラ、ただディーヴァーにしては、ヒロイン(?)となるリヒターは少し魅力不足な気がする。2011/03/10

Tetchy

27
この作者の初の歴史小説。舞台は第二次世界大戦前のドイツ。台頭してきたヒトラーの頭脳とも云えるラインハルト・エルンスト暗殺を命じられる殺し屋の物語。しかしこのナチス統治下のドイツの緊張感とはなんと恐ろしいものか。夜中にノックされればゲシュタポが捕まえに来たと怯え、気のいいおばさんは昼は笑顔を向け、陽気に話しかけながら、隣が何を企んでいるのか監視し、ゲシュタポに告げ口をする。まさに題名どおりナチス統治下のドイツは「獣たちの庭園」だ。いつもの作風を期待すると肩透かしを食らうかもしれないがこれもまたディーヴァー。2012/01/04

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