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文春文庫
ペルフェクション

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  • サイズ 文庫判/ページ数 475p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167702045
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

精神と肉体の限界が試される過酷なバレエ・コンクール、ペルフェクション。その頂点に立ち続ける勝者に、魔の手が静かに忍び寄る。

内容説明

精神と肉体の限界が試される、過酷なバレエコンクール「ペルフェクション」。5年に亘りその頂点に立ち続けるバレエダンサーの武任。栄誉と賞賛の陰にある重圧。肉体の老化、誘惑、追走者、そして罠。彼に訪れる最大の試練とは―。熱い感動を呼ぶ怒涛のエンターテインメント。女優・米倉涼子と著者による対談を収録。

著者等紹介

ヒキタクニオ[ヒキタクニオ]
1961年、福岡県生まれ。イラストレーター、マルチメディア・クリエーターを経て、作家に。2000年に『凶気の桜』でデビュー。映画化されて話題となる。2006年、『遠くて浅い海』で第8回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nonたん

21
約50年後の近未来。バレエコンペティションは、ワールドツアーとなり、3回の本戦で最多勝者が「ペルフェクション(完璧:パーフェクト)」の称号で称えられる。現在のペルフェクションは、ミスター・タケトー。日本人の血を持つ彼の王者の苦悩が描かれる。肉体はポワント(爪先立ち)の為に改造され、その描写も痛々しいが、追いすがる挑戦者や、スタッフを含めたチーム事情などが克明に描かれ、それほど無知が苦痛にならなかった。踊っているシーンでの技の名称等がよく分からないなりに想像が掻き立てられ、手に汗握る感覚は味わえた。2012/04/18

neppeta

3
大好物の近未来もの。バレエのポーズなんてなんにもわからないので、よく「どんなポーズで踊ってるんだ?!」と想像できないのだけど、登場人物たちの描写にグイグイ引き込まれます。近未来sfと熱いスポ根ダブルで楽しめます。TAKETOOかっこよすぎます。2011/04/20

ゆー

3
2060年が舞台の未来的なバレエの物語なんだけど、足の小指を切断して金属のインプラント型ポワントを装着するとか、液体の中で呼吸するアイソレーション・ポッドとか非現実なのに50年後には実現していそうな説得力に感心する。そしてストーリーも実にヒキタクニオ的で、未来とはいえ人間味の濃い展開なのでヒキタクニオファンであれば好きになる一冊になると思います☆2012/03/30

etoman

2
足にインプラントを埋め込み、ドーピングの使用も認められた(とはいえ使用量で減点される)バレエ競技を舞台にした近未来小説。読み進めながら、スゲー、ヒキタクニオさんの傑作だーと思って巻末まで来て、ふと本棚を見たら単行本があった・・・。これまでも、同じ本と思わずに2度買ってしまって、読み始めて数十ページで気付いたことは何度かあったが、読み終わっても思い出せなかったのは初めて。若年性の健忘症かと疑ったが、単に、本書で扱っている内容が昔は興味のなかった分野だったのが、今は非常に興味のある分野に変わったからだろう。2020/03/01

ゆかっぴ

2
面白かった。特に後半は寝る間も惜しんで読みたいくらい。近未来のバレエを題材にした話だったけど、いつもながら魅力的な人間関係に温かさを感じます。やっぱりヒキタクニオとは相性いいみたい。2012/05/29

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