文春文庫<br> 猛スピードで母は

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文春文庫
猛スピードで母は

  • 長嶋 有【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 168p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167693015
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「私、結婚するかもしれないから」「すごいね」。小六の慎は結婚をほのめかす母を冷静に見つめ、恋人らしき男とも適度にうまくやっていく。現実に立ち向う母を子供の皮膚感覚で描いた芥川賞受賞作と、大胆でかっこいい父の愛人・洋子さんとの共同生活を爽やかに綴った文学界新人賞受賞作「サイドカーに犬」を収録。

著者等紹介

長嶋有[ナガシマユウ]
1972年生まれ。2001年に「サイドカーに犬」で第92回文学界新人賞、02年に「猛スピードで母は」で第126回芥川賞を受賞した。ブルボン小林(コラムニスト)、肩甲(俳人)としても活動している
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

314
第126回(平成13年度下半期) 芥川賞受賞。 母と息子慎の物語。 家族の求心力が失われつつ ある今の時代に、この母は 力強い。圧倒的な存在感で まだ小学6年の慎が付いていく。 母一人子一人の人生を 息子の視点で描きながら、 その母は小気味良く、読者を 元気にさせる。 物語全体が、母の運転する シビックとともに、真っ直ぐ 走っていく…垣間見られる慎の 情けなさも消し去っていく… ある意味爽快な本だった。 2014/04/12

ヴェネツィア

298
2001年下半期芥川賞受賞作の表題作と、文学界新人賞を受賞した「サイドカーに犬」を併録。斬新か、といえば必ずしもそうではないが、いずれも巧みな小説である。後者は小学校4年生の女の子の視点から、半ば崩壊しそうな家庭を描いたもの。特に父親を見る視点は客観的で冷静だ。一方、表題作では6年生の男の子の視点から「母」が語られる。呼称も「母」であり、主人公とは明確に別人格として認識されている。あるいは、そうせざるを得ない状況に主人公が置かれている。母も慎も、それぞれ別様の意味において不幸で、そして慎の孤独は深い。2013/05/13

おしゃべりメガネ

221
これまた引き続き芥川賞受賞作品で、意外にも初読みとなった長嶋さん作品です。短篇2編からなる作品で、どちらも'かっこいい'女性が主人公の作品でした。特に主人公の父の愛人「洋子」さんが、なんとも言えない自由奔放なキャラでストライクでした。誰もが経験する幼少の頃から、高校時代の暗黒な話まで、なんだかあまり他人事とは思いにくい話もチラホラと。2編通してやっぱり思うのは『女性は強し!』かなぁと。本作も時と場合によりきりですが、やっぱり芥川賞カラーの作家さんなので、ある意味で芥川賞らしいといえば、らしい作品でした。2017/06/14

absinthe

216
『サイドカーに犬』も面白かったし表題作もよかった。インパクトの強い粗筋ではないが、キャラクタの押しの強さ、逞しさが印象に残った。タイヤを自分で付け直す女性というのは想像しにくいが、作品ではそれが生きている。次々車を追い抜かす母、アパートの壁をよじ登る母、返済の催促に押し掛ける母、有無を言わせぬ行動力が魅力だが、意外な一面もあった。車に造詣が深いのか、拘りが感じられた。「慎君のお母さんってかっこいいね。」 2021/05/11

やせあずき

141
長嶋有さん初読み。芥川賞(表題作)と文學界新人賞を受賞した短編2編が収められていて、とても薄いのであっという間に読めました。いずれの作品も、大人たちの様々な事情に翻弄される主人公が、子ども目線で日々を綴っていくのですが、子どもながらに大人の事情を理解しようと健気に生きる姿を、ときに自身でも抑えられない感情の起伏を伴って描かれている場面などは、とてもリアルで胸に迫るものがあります。長島さんは、子どものころの誰もが持っていたはずの純粋な感覚を、今も持ち続けていらっしゃるんだなあと感じました。2016/06/22

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