文春文庫<br> ドラママチ

個数:
電子版価格
¥590
  • 電書あり

文春文庫
ドラママチ

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月25日 09時28分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167672065
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

欲しいもの…子ども、周りの称賛、やる気、私の人生を変えるドラマチックな何か。でも現実に私の目の前にあるのは、単調な生活に、どうしようもない男、中途半端な仕事…。高円寺、荻窪、吉祥寺、東京・中央線沿線の「街」を舞台に、ほんの少しの変化を待ち望む女たちの姿を描いた、心揺さぶる八つの短篇。

著者等紹介

角田光代[カクタミツヨ]
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。90年「幸福な遊戯」で第9回海燕新人文学賞、96年『まどろむ夜のUFO』で第18回野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で第13回坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で99年第46回産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年第22回路傍の石文学賞を受賞。03年『空中庭園』で第3回婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で第132回直木賞、06年「ロック母」で第32回川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で第2回中央公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

464
表題作を含めて8つの「〇〇〇マチ」の物語を収録。ここでのマチは「街」と「待ち」の掛言葉であろう。中央線沿線の街のどこかで、何かを待ち続ける女性たちが主人公である。ほんとうのところは、彼女たち自身も何を待っているのかよくわからない。かといって、それはシュールな物語などではなくて、いたって哀切でリアルな物語なのである。思えば「待つ女」の系譜は日本文学の古典的伝統である。謡曲「砧」をはじめ、それを踏まえて書かれた『雨月物語』中の「浅茅が宿」など枚挙に暇がない。8篇はいずれも「あはれ」の横溢する物語であった。2019/01/17

ミカママ

114
ずっとこのタイトルは「ドラマ街」なんだと思ってました。「ドラマ待ち」だったのね。どこにでもいそうな主人公たちのどこにでもありそうな日常、でも実は心の中がぐちゃんぐちゃんで、というような角田さんらしい内容。おまけにおいしそうなお料理やお酒ががここかしこに登場して。「わかるよ!わかる!!」と思わず主人公に感情移入してしまうような、そんな小説でした。2013/11/18

あも

103
吉祥寺、荻窪、武蔵、三鷹…耳馴染みのある中央線沿線の『マチ』を舞台に、子供、本当の私、プロポーズ…色んなものを『待つ』30代の女性達を描いた短編集。どの女性も閉塞感や倦怠感に包まれた薄曇りの中にいる。未来に輝かしい物だけが待っていた10代、20代を経て、待っている物が素晴らしいとばかりは言えなくなる世代。どこにでも行けた筈がいつしかどこにも行けなくなっている。それでも人生はまだまだ続く。100%の喜びとは限らなくても喫茶店の年季の入ったソファに座り、待ってみよう。何かが変わるきっかけはきっとそこかしこに。2019/08/27

ひろちゃん

102
短編集。角田さんの小説読んでると恋愛の難しさを改めて感じるわ。たいていの女の子は個々の男の子がしてほしいこととか、して欲しくないこととか熟知してるんだろうか?2015/12/26

おくちゃん🌸柳緑花紅

85
高円寺、荻窪、吉祥寺、東京中央線沿線の【町】を舞台に【マチ】待つ女性を描く短編集。表題作のドラママチ、相手に会うことを待ち焦がれるような時間も、眠るのが惜しくて相手を見つめる夜も、突然の贈り物に胸を踊らせる瞬間ももう二度とこない。という文章がこんなに年齢を重ねた私にも響いた。自動改札で立ち止まった彼からの一言。待っていたドラマのようなシチュエーション。桃色の電車が5月の陽射しに背を光らせてホームに滑り込む。目に見えるようだ。ワカレマチ、ショウカマチ、ほろ苦くビターな角田光代さんを堪能。私は今ナニマチに?2022/11/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/570046
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。