内容説明
大富豪の家で生後五カ月の娘が殺される。容疑者は逃走中の十六歳の息子だが、捜査を助ける法精神科医クレヴェンジャーが話をきくうちに、家族全員に犯行の動機があることがわかる。登場人物のすべてが心に深い傷を負い、その痛みが極限に達したとき、驚愕のクライマックスが訪れる。やるせない心理サスペンス。
著者等紹介
アブロウ,キース[アブロウ,キース][Ablow,Keith]
ボストン在住の精神科医。専門は法精神医学。ノンフィクション作品「カプラー医師の奇妙な事件―殺人者になった医師」(草思社)が話題となる。「悪夢のとき」(二見文庫)で小説デビュー以来、ハードボイルドな心理サスペンスの書き手として、ジョナサン・ケラーマン、ネルソン・デミル、ジェイムズ・エルロイ、デニス・ルヘインなどから賞賛を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mejiro
3
主人公は精神科医。思いやりがあり、喧嘩にも強いタフガイで女好き、自身も心に傷がある、と、あまりにヒーローらしく描かれてて可笑しかった。問題を抱えた人々の描写がリアルだった。2015/07/02
Cinnamon
2
精神科医が巧妙な愛の罠にはまって翻弄される物語。ビリーもギャレットもビショップも、ジュリアの被害者だったんですね。付せんとなっているリリーの物語は、緻密な描写に気持ち悪くなった。ジュリアのような人間は現実にも存在していそうです。2016/08/04
turquoise blue
0
余韻がしばらく続きました。『悪夢のとき』を読むのが楽しみです。2015/06/06
慧
0
★1/22004/10/01