内容説明
無実の罪で投獄直前、拉致された青年ジェフ。解放されたのは広大なニューヨーク地下鉄構内だった。異常殺人犯とコンビを組まされたジェフに“ゲーム”の開始が告げられた―闇に閉ざされた迷路を駆ける彼らを完全武装の男たちが追う。冷酷な狩人たちの正体は?そしてジェフはこの絶望的な死地から脱出することができるのか。
著者等紹介
ソール,ジョン[ソール,ジョン][Saul,John]
1942年、カリフォルニア州パサデナ生まれ。1977年、第1長篇「暗い森の少女」を発表。「殉教者聖ペテロの会」「惨殺の女神」など、暗鬱な空気に満ちた独特の恐怖小説で名を馳せる
加賀山卓朗[カガヤマタクロウ]
1962(昭和37)年、愛媛県生まれ。東京大学法学部卒業。英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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ネコベス
22
無実の罪で逮捕され刑務所に移送される途中、何者かに拉致されたジェフ。ニューヨークの広大な地下トンネルを殺人犯ジャガーと共に「地上に出られれば自由、出られなければ死」というゲームを強制される。武装した追手から逃げるジェフとジャガー。一方ジェフの父キースは息子の無実を信じてジェフの恋人ヘザーと協力しながらジェフの救出に乗り出す。タイトルで何となく先の想像は出来てしまうがテンポの良いストーリー展開におぞましい地下トンネル内部の不気味さや隠れた悪人の存在に捻りやスピード感も加わり楽しいサスペンス小説だった。2018/11/16
ブラックジャケット
6
ベテランのホラー作家がミステリに挑んだ意欲作。照準を合わせたのはマンハッタンの地下。大は地下鉄の路線、上下水道からガス管など社会インフラの重要なラインがあり、メンテナンスのための地下道が網の目のように走っている。誰も全容は知らない。ここに冤罪事件の主人公ジェフをはめ込んだ。護送中、何者かの手によって、地下世界に導かれた。 しかしそれは標的としての運命だった。マンハッタン狩猟クラブの面々が、ジェフを狩りに向う。つまり、ハンティングがマンハッタンの地下で起きる、という意外性に物語が妥協するのだ。B級の特徴。 2018/07/28
yudolf
1
私は暗いところが苦手なので、すぐ狩られそうです……。2008/11/23
ケロたん
0
そこそこ楽しめたけど、ソールお得意の子供いじめは??2013/12/16
qzo
0
こんな感じなら、ジョン・ソールも嫌いじゃない