文春文庫plus
不肖・宮嶋のネェちゃん撮らせんかい!

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  • サイズ 文庫判/ページ数 284p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167660284
  • NDC分類 743.4
  • Cコード C0195

内容説明

不肖・宮嶋の今回の任務は、民族間の熾烈な殺し合いの続いたボスニアへ赴き、いまだ硝煙けぶる各地で「美女図鑑」の撮影を敢行すること。「内戦で男はボコボコ死んでしまった。残った女どもはほとんど男日照りで、飢えまくっているハズである。もお、もお、入れ食い状態であろう」と、我らの不肖・宮嶋はのたまう。不謹慎きわまる抱腹絶倒の美女撮影記。

目次

第1章 いざ往かん、ボスニアへ!―待望の「原色美女図鑑」企画発進
第2章 ワシは変質者やない!―フランクフルトにて化粧品を買い漁るの巻
第3章 ザグレブは入れ食いやで!―美女の宝庫で撮りまくるの巻
第4章 ラダにノッテしまった!―人のラダはよいが、車のラダはいけない
第5章 写真に苦労は写らない―恐怖のイグマン山越えに挑むの巻
第6章 女は不思議な生き物である―夫が死んでも、カメラを向ければ女は微笑む
第7章 停戦カメラマンになってしもうた!―なんで、私は開戦カメラマンになれんのやろ?
第8章 「プロスト」雪山を爆走す!―命からがらのイグマン山越え復路の巻
第9章 カネの力で美人をヒン剥く!
真冬の水着撮影を敢行す
第10章 セルビアで死ぬほどのキス!―なんで、こんな文明人が戦争するんやろ

著者等紹介

宮嶋茂樹[ミヤジマシゲキ]
1961年兵庫県明石市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、「フライデー」を経て、フリーに。「週刊文春」をはじめ、自衛隊広報誌「セキュリタリアン」などで報道カメラマンとして活躍。96年に東京拘置所のオウム真理教教祖・麻原彰晃の撮影に成功、編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞を受賞。フィリピン政変、ルーマニア政変、湾岸戦争等を取材
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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不謹慎な企画だけど、ユーゴ紛争に興味を持ったのはこの本を読んでから。

kikizo

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兵庫県の”恥”不肖・宮嶋氏(笑)ボスニアで恥も外聞もなくやらかしてくれています。ネェちゃん撮るのはいいけれど、命取られたらあきまへんで!危機一髪っぽいところもありましたが、爆笑道中記でした。 2015/06/30

キミ兄

0
いつも移動の大変さが描かれるのだがこれが結構面白いし現地の状況がよくわかる。☆☆☆☆。2010/12/01

がんぞ

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(まず自分を棚上げにして)塹壕の恐怖が未経験兵にわからないように、戦場報道カメラマンの苦労も週刊プレイボーイ眺める者にはわからない。恐るべし集英社!(停戦協定がまとまりそうだとはいえ)内戦中のしかもイスラム圏のボスニアに「原色美女図鑑」を撮りに行こうという企画を通すのである。ムスリムとはいえヨーロッパであるから美女美女美女なのが文庫のモノクロ図でもわかる。身内が戦死など過酷な境遇多し「彼女に同情するのはまだ早い、所詮イスラム」。共通する夢は「平和に暮らしたい」「包囲された街の外に出たい」夢のない日本の幸せ2012/11/19

MIRACLE

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取材エッセイ。時間もずいぶん経っているし、宮嶋のファン以外には不要だろう。本書で気になったのは、宮嶋のイスラムにたいする無知がひどいことだ。彼はボスニア領ムスリム支配地域を通行中に、ムスリム人警官がヒッチハイクの斡旋をしたと、憤っている(124ページ)。しかし『イスラームの日常世界』によれば、イスラムでは弱者を助けるというのは、大切な務めなのだ。宮嶋がイスラムについて学んでいたら、もっと別の経験になっていたにちがいない。2011/07/21

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