文春文庫
高峰秀子の捨てられない荷物

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  • サイズ 文庫判/ページ数 413p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167656584
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0195

内容説明

日本を代表する大女優高峰秀子の栄光の歴史は、実は数多の重荷を背負って歩んできた苦難の道でもあった。高峰を敬愛し、「かあちゃん」と呼んで親炙する著者が、その凄絶な前半生と、世俗のしがらみを一切捨て去って到達した現在の自由、かつ清冽な生き方を、本人への直接取材を基に詳細に描いた感動の評伝。

目次

一本のクギ
仮面と鎧
荷物

人間嫌い
鶏卵
一日一笑
ふたり

著者等紹介

斎藤明美[サイトウアケミ]
1956年、高知県生まれ。津田塾大学卒業後、東京都内の私立女子高校で教鞭をとる。7年間勤務ののち退職、テレビ番組の構成作家を経て、87年、「週刊文春」の記者となる。現在、同誌で「『家』の履歴書」などのライターを務めている。99年、初めての小説「青々と」で第10回日本海文学大賞奨励賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

駄目男

3
知ってのとおり高峰秀子には子供が居ないが、著者はその高峰を「かあちゃん」、夫の善三を「とうちゃん」と呼び、夫妻から可愛がられた唯一の人物だったらしい。 週刊文集の記者で、日々の高峰を観察し敬慕の念を持って書かれた本だが、全体的には過去の栄光には焦点を当てず、高峰の負の連鎖とも言える家庭環境と、その颯爽とした人間性を間近で捉えた作品とでも言うべき本だ。2016/01/19

Oamaru

3
高峰秀子という女優さんのことは、その出演作も観たことないし、第一、よく顔も知らず、大変に失礼ながら何にも知らないけれども最後まで昭和の大女優の半生について、面白く、そして時に悲しく読めました。著者の、高峰秀子さんにどっぷりはまっている感というか、依存感のすごさには驚きを超えて、ちょっと怖さを感じました。表題「捨てられない荷物」って、一体何なのか。今まで切って捨ててきた家族や血縁が、晩年には著者を最終的に養女にしたことから考えると、そういうことなのか、という、皮肉な現実。高峰さん自身の著作が読みたい。2015/07/19

あまね

3
高峰秀子に興味がある人なら、読んで損はないです。ただ、この語り口は好悪が分かれるかも。2011/01/30

ハイパーマイ苦

3
これ「渡世日記」その後の話なんですね!後日談というにはあまりに重く深い話ですが…。書き手が高峰さんに心酔しきってて、ハイテンションな口語文体なので読んでてちょっと疲れた。2009/06/12

カネコ

2
2017/11/16

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