文春文庫
老兵は死なず―野中広務全回顧録

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  • サイズ 文庫判/ページ数 419p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167600037
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0195

内容説明

橋本、小渕、森、そして小泉政権誕生まで、「影の総理」と言われ政局の表裏すべてを見続けた著者が、自ら見聞きし決断したすべてを明かす。文庫版には、戦後保守政治の良識を破壊しつくした小泉首相の政治手法への痛烈な批判を加筆。自らの五十二年間の政治生活の総決算であり、日本の将来への痛切な祈りの書である。

目次

苦悩する沖縄
経済失速
小渕政権誕生
金融危機と自自公連立
仕事師内閣
小渕首相倒れる
我らが屍を越えて行け!
加藤の乱
二番目の男
小泉政権の本質
9.11とテロ特措法
スキャンダル国会
北朝鮮よ!
石原慎太郎と亀井静香
最後の闘い
政治家の条件
非情の政治に終わりを

著者等紹介

野中広務[ノナカヒロム]
1925年京都園部に生まれる。51年に園部町議に当選。以後、園部町長、京都府議、副知事を歴任し、83年衆議院議員に初当選。98年、小渕政権の官房長官、2000年森政権誕生とともに自民党幹事長に就任(同年12月辞任)。03年、議員を引退するが、その後も政界に強い影響力を持ち、小泉首相の政治手法に対峙し続けている。また、社会福祉法人京都太陽の園の理事長として福祉事業に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

64
昨今の政治でこういう調整役の方がいなくなってる印象を受けた。なかなか普通の人が通ってきた道と違うので面白く読めた。2010/06/24

Willie the Wildcat

24
経済、外交、福祉、教育、国防など。国のあり方、方向性の当時の裏事情も見え、著者の胆力・義理堅さも垣間見る。一方で、党利・個利が常に見え隠れする。米軍基地問題は、正に政治家が国民の”心”を翻弄。金融機関破綻・支援の線引き、支援内容、無論、結果検証も曖昧。東海村事故も同様。政治の現実は、どうにも後味が良くないことが多い気がする・・・。唯一の救いは著者のお嬢様のFAX。ご家族から見れば政治家ではなく、父親であり祖父。故に政治家諸氏には、スジの通る(国民の気持ちを組んだ)国家論を期待したい。2013/08/15

つきかげ🌙

13
元自民党の官房長官野中広務さんの本。 当時は総理大臣がころころ変わったが、いまよりはるかにクリーンな政治が行われていた。2020/05/27

ばんだねいっぺい

7
常に間に立っている人という印象に映った。2015/09/18

Juichi Oda

3
単行本として上梓されたのは2003年。今から15年も前のことである。しかし、外交におけるアメリカ追従、北朝鮮の問題から強硬路線に走る自民党議員たちの覚悟なき勇ましさ、小選挙区がもたらした小泉(から安倍につながる)政権一強になびく自民党議員の変容、などに憂いていた慧眼には驚かされる。本人の反省の弁もあるが、つくづく残念な日々をこの国は歩んでしまったんだなぁと考えさせられる。 その他政局に関する回顧の生々しさには息を呑み、一方で森首相の失言や石原慎太郎・亀井静香との交友録は楽しく読ませてもらった。 2018/04/25

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