内容説明
沈黙のベールにつつまれていた北朝鮮のリーダー・金正日がにわかに動きだし、世界中を驚かせたのは記憶に新しい。この突然の変化の裏には何があるのか。その意味をさぐるためにも、我々はあの国の真の姿と、過去の歴史を正しく認識しておく必要がある。それは忘れるにはまだ早すぎる出来事であり、まぎれもない事実なのだ。
目次
第1部 北朝鮮社会と金正日の実像(平壌の生活原理―ある亡命者からの聞きとり;金正日とは何者か―権力者と権力構造;地方の生活原理)
第2部 北朝鮮経済の実像(経済崩壊はいつ始まったか;開放・改革はない;四重経済とは何か)
第3部 北朝鮮外交の実像(主体革命外交とは何か;北朝鮮から見た四カ国)
第4部 金正日的政治の実像(朝鮮のエトスと金正日)
著者等紹介
関川夏央[セキカワナツオ]
1949年生まれ。上智大学外国語学部中退。85年『海峡を越えたホームラン』で第7回講談社ノンフィクション賞を受賞。著書に『二葉亭四迷の明治四十一年』(文芸春秋)など。NK会幹事
恵谷治[エヤオサム]
1949年生まれ。早稲田大学法学部卒業。早大探検部OB。アラブ、アフリカのゲリラ解放区の紛争現場を歩く一方で、旧共産圏情勢や民族問題、軍事問題にも精通。北朝鮮関連の著書多数。NK会幹事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。