出版社内容情報
四月の雨に濡れて沈黙する森はとても哀しい──。叙情、饒舌、寡黙。さまざまな語り口に繊細ながらしぶとい著者の姿が浮び上がる
内容説明
4月の雨に濡れて沈黙する森はとても哀しい―。叙情、饒舌、寡黙。さまざまな語り口に、繊細にしてしたたかな筆者の姿が浮かび上がる。しかし、それは事実か、フィクションか?空想のナイフで切り取った小景が、練りに練った文章で紡ぎあげられる。短文の名手として名高い筆者が贈る珠玉の43篇。
目次
再び、美しかるべき5月
ポロンナルワの男
東京タワー見物
星董と蛇蝎
きみたちはどう老けるか
授乳時間
ゲート前の外人バーにて
またまたパーティで大騒ぎ
貧乏揺すりの日本
夏の儀式
憎いあンちくしょう
『陽のあたる坂道』と石原裕次郎〔ほか〕