出版社内容情報
どうかね、ひとつ外国ってやつに行ってみないかね──鋭い時代感覚で"文化の地層"を考察した臨床的海外ルポルタージュ・エッセイ
内容説明
どうかね、ひとつ外国ってやつに行ってみないかね、実はパスポートはとうに作ってあるんだが…。国際列車から低いプラットホームに降り立ち、見知らぬ街で安ワインを飲みつつ敷石の運命に思いをいたし、やがて自らの影を街角の窓の中に見出す。―鋭い時代感覚で“文化の地層”を考察した臨床的海外ルポルタージュ・エッセイ。
目次
カモメホテルでまず一服
メキシコへようこそ
ロータス・セブンの思い出
バンコクの3悪人
北行き国際列車の乗客
ローマの休日
マニラ?ソー・ウァット
陳棟先生
広州通信
自由市場の客
リスボン特急パリ行
ポルトガルの青い鳥
新潟3区資本主義人民共和国は空を飛ぶ
「ホテルバー」の金秀姫
台北からきた美食家
ブエノスアイレスの思い出・路上の愛
ウミユカバ
ポルトガルの敷石の運命について
安全な魔都、新宿
水のなかのジャワ
新潟
神といっしょによい旅を