文春文庫<br> 決定版 日本のいちばん長い日

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文春文庫
決定版 日本のいちばん長い日

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  • サイズ 文庫判/ページ数 371p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167483159
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0195

内容説明

昭和二十年八月六日、広島に原爆投下、そして、ソ連軍の満州侵略と、最早日本の命運は尽きた…。しかるに日本政府は、徹底抗戦を叫ぶ陸軍に引きずられ、先に出されたポツダム宣言に対し判断を決められない。八月十五日をめぐる二十四時間を、綿密な取材と証言を基に再現する、史上最も長い一日を活写したノンフィクション。

目次

十四日正午‐午後一時―“わが屍を越えてゆけ”阿南陸相はいった
午後一時‐二時―“録音放送にきまった”下村総裁はいった
午後二時‐三時―“軍は自分が責任をもってまとめる”米内海相はいった
午後三時‐四時―“永田鉄山の二の舞いだぞ”田中軍司令官はいった
午後四時‐五時―“どうせ明日は死ぬ身だ”井田中佐はいった
午後五時‐六時―“近衛師団に不穏の計画があるが”近衛公爵はいった
午後六時‐七時―“時が時だから自重せねばいかん”蓮沼武官長はいった
午後七時‐八時―“軍の決定になんら裏はない”荒尾軍事課長はいった
午後八時‐九時―“小官は断固抗戦を継続する”小園司令はいった
午後九時‐十時―“師団命令を書いてくれ”芳賀連隊長はいった
午後十時‐十一時―“斬る覚悟でなければ成功しない”畑中少佐はいった
午後十一時‐十二時―“とにかく無事にすべては終った”東郷外相はいった
十五日零時‐午前一時―“それでも貴様たちは男か”佐々木大尉はいった

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
昭和5(1930)年、東京に生れる。作家。28年、東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役、同社顧問などを歴任。平成5(1993)年「漱石先生ぞな、もし」で新田次郎文学賞、平成10年「ノモンハンの夏」で山本七平賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

692
1945年7月26日に出されたポツダム宣言を、即刻とは言わないまでも1週間以内に受諾していれば、ヒロシマとナガサキの原爆投下はなかったかと、そんな思いにとらわれる。しかし、それまでに4年間をも戦争に費やし、満身創痍となりながら、なおも本土決戦を叫んでいたのであるから、ことはそう簡単にはいかなかった。本書の中核を成す、最後の1日は、確かに長い長い1日であった。玉音放送にいたるまで、様々なところで、これほどのドラマが演じられていたのである。天皇の宣言受諾の決断(聖断)にさえ、異を唱えかねないのであったから。2019/08/28

mitei

477
先の大戦における日本が降伏する最後のやりとりが克明に書かれていた。この中でも昭和天皇のご聖断が非常に輝いており、感動した。それぞれがそれぞれの立場で考えている中で、昭和天皇のご聖断はもはや別の立ち位置というか、歴史を俯瞰しての発言に感じた。日本人皆が思っている国体護持は今でも護持され続けているし、一番早くに確信を持っていた昭和天皇のそこまでに至る考え方を逆に知りたくなった。阿南陸相の最期は暴発しそうになる陸軍を文字通り一死にて抑える陸軍大臣でしか出来ないことを立派にやられて感動した。2015/08/16

357
映画化ということで読了。玉音放送までの8/14~当日の話。ちょうど読んでいる途中NHKで鈴木貫太郎と昭和天皇の関係のドキュメンタリーが放送され本作と内容が被ってました。タイトル通り長い1日で、緊張や葛藤の入り混じる様々な思いで官僚が動いていたとわかりました。歴史ある国が滅び連合国の植民地となるかもしれないポツダム宣言の受諾の決断は重すぎます。軍部の最後まで戦う気持ちも官僚や天皇のこれ以上犠牲者を出したくないという気持ちも国を思ってのことでどちらが悪とかは無いです。2015/02/28

HIRO1970

328
⭐️⭐️⭐️⭐️半藤さんはまだ2冊目。70年前の玉音放送が流れるまでの敗戦日の前日からの一日を紐解いた本書。既得権益で膨らんだ軍部の中での常識と良識のせめぎ合い。最期まで足掻き続ける慣性の法則にも似た抑止不能な激情の発露の数々。全てを終わらせた指揮官の自刃の姿に触れ日本軍の解体が只事では無い大事業であった事が解りました。罷り間違えば沖縄同様の本土決戦も十分あり得た事実。戦後70年以上が経ち安全や平和は当然の権利と思っている自分は恒久の平和を心から願う気持ちが明らかに不足していた事を思い知りました。2016/11/14

へくとぱすかる

322
真夜中をはさんで正午の放送までの24時間を24章で語るドキュメント。「最後の1日」のドラマは、空前絶後の緊張感の連続であり、首相と陸相との、それぞれの立場の違いからの対立を軸にして、どんどん時間は進んでいく。どうすれば破滅や混乱を回避できるかを考えていたという点では、おそらく思いは同じだったのだろうが、一度始まった歴史的動きを変えるのは、こんなにも困難なことなのかと。出来事がほとんど全く国民には知らされないまま終始したことを考えると、現代史、そしてこの時代について、もっと深く知らなければならないと感じる。2015/06/21

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